聖書に以下の事を学ぶ。
「自分は信仰を持っているというものがいても、行いが伴わなければ、何の役に立つでしょうか。・・・行いが伴わないなら、信仰はそれだけでは死んだものです。」
繰り返すが、信仰とは、自分で信念を持ち、その信念も含めて自分を信じることだ。しかしいくら自分を信じていたところで、何もしていなければ、何も起こらない。俺は起業して、事業化したら凄い男だ、これを事業化したら、絶対にお金持ちになれる。だったら、サッサと動いてやれやの一言で終わりだ。
でも本当に口だけ野郎は多い。夢だけは語る、で何もしないし何も動かない。理念も語る、こうしたいともいう。だが何もしない。資金調達ができれば、この事業ができるのにと言って、資金調達ばかりやっている起業バカも少なくない。全てたらればなのだ。
何億円上げなきゃ事業が始められないことをするやつの大半が、その何億円を調達したところで使い切って終わるだけなのだ。本当に凄い経営者はお金がないなりに、まずできることから初めて事業化し、資金調達のタイミングをうかがう。今どき、スタートアップから数億円だと、実績もない奴が簡単に集められるわけもない(但し、数千万ならアイデア次第で可)。最初は少額で始めることをリーンスタートアップというが、得体も知れない人やビジネスに巨額投資をするバカはいない。だから、小さく初めて大きく育てる。それをコツコツとやるのが、資金調達の近道だ。
いくらスタートアップと言っても、その代表や役員の中で、過去において何らかの実績があれば、別の新しい事業で調達は可能だ。それは資金調達し、投資家にきちんと還元できた実績があることだ。投資家は全てのビジネスの目利きができるわけではない。だからこそ、その企業に実績のある人がいると意思決定がしやすい。投資家でも自分のお金を投下できる人もいれば、単なるファンドマネージャーで、投資家からお金を預かっている人もいる。特に後者の場合は投資家に説明できなければいけないし、失敗したら、ファンドマネージャーの経歴に傷がつくから、慎重に慎重を期さなければならない。勢いで投資をしている場合じゃない。
アメリカでは投資家がリスクを負う、日本は投資家がリスクを負わない、だから日本はダメなんだ、と社会のせいにする奴がいる。こういう奴も起業家として成功しない。人のせいにしている時点でダメだ。お金を集められないのは社会のせいではなくて、投資家に魅力を伝えられない起業家本人の問題だ。
起業家において必要なことは、口だけじゃなくて動くこと。資金調達をしたいのであれば、投資家のところに足しげく通うこと。まずは資金調達をする前にビジネスを始めて、コツコツと実績を積み上げること。要するに考えるより先に動け、家でぼおっとしていないで、ということだ。また、実績はサッサとサラリーマンを辞めて、起業することだ。夢は叶えるから夢なんだ。叶えようとしない夢なら布団の中で見ていればいい。そして口に出さず、今の仕事を続けることだ。
行動の伴い信念はないのも同じ。そもそも行動を起こさないということは、どこかで自分を信じていない証拠。自分を信じられない人間は、絶対に起業すべきでないし、経営者となり、人を導く資格等ない。平凡な人生を蛇のように地上を這いつくばって生きればよい。イヴに知恵の実を勧めてエデンを追われた生物。自分では食べずに人に食べろと唆す。誰かやってくれないかなとひたすら待ち続ける。そこでおこぼれ頂戴なんてあるわけがない。
[教訓]
〇信念を持っていても、行動を起こさなければ何の意味もない。
〇自分を信じられない人間は絶対に起業すべきでない。