世界の歴史を題材とした起業家応援メディア

起業家はできないことを人に任せて、まずは起業せよ

聖書に以下の事を学ぶ。

神様はモーセの前に現れて、エジプトで重労働に苦しんでいるイスラエルの民を連れ出すように命じた。しかしモーセはスッキリとは命令を受けない。

モーセは神様に問う。「なんでわたしがエジプトからイスラエルの民を脱出させなければならないのでしょうか」と。

神様は、「私は必ずあなたと共にいるからだ」といった。要するに、そういう使命であるとのことなのだろう。

次にモーセは問う。「あなたたちの先祖の神が私をここに使わされたといっても、その神は何かと言われてしまいますが」と。

神様は「わたしは「ある」というものだ、と言いなさい」と答えた。

さらにモーセは問う。「神様は自分のところに現れるわけはないと言われたらどうしたらいいでしょう。」

神様は、蛇に形を変える魔法の杖を与えて、それを見せよと、それでも聞かなければナイル川の水を乾いたところにまけば、地面は血に変わる、それも見せよと。

そしてモーセは問う。「すみません私は弁がたちません。無理です。」

ここまでくるとさすがに神様はお怒りになるが、弁がたつ者に話をさせればいいだろうといって、レビ人のアロンを指名した。アロンは雄弁な人だ。

モーセは神から選ばれた預言者でありながらも、とんでもないチキン野郎で(このときは)、中々リーダーになろうともしない。言い訳を考えて無理だと言ってくる、さらには人前で話ができないから無理だともいう。できないしないのオンパレードだ。

これはまさに起業を志しながらも、言い訳を考えて中々行動を起こさないサラリーマンのようだ。サラリーマンはいつしか手遅れになるが、モーセは神様から退路を断たれて行動を起こすことになる。一般人の下には中々神様は現れてくれないから、できない理由を取り上げて、だからしないのではなく、そのできない、しない理由を一つ一つつぶして退路を断って行こう。これは起業した後でもいえることだ。新規事業をすべきときに、新しいからしないとは言語道断だ。できない理由よりもそれを解決する理由を考えよう。そしてできない理由があって、自分の能力不足であるとすれば、それを補う人を探せばよい。どんなことだって始められる。

[教訓]

〇納得するまでお客から仕事を安請負するな。納得するまで質問攻めにせよ。

〇自分の能力不足で起業しないのはバカのすることだ。能力のある人を連れてきて依頼せよ。

〇起業家は人を使ってなんぼだ。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
SNSでフォローする