世界の歴史を題材とした起業家応援メディア

成功をもたらす人との付き合い方

聖書に以下の事を学ぶ。

「悪い付き合いは、良い習慣を台無しにする」

会社というものは、本当に色々なところで守られている。給料が定期的に入るということ自体が素晴らしい(倒産間際の企業を除く)ことを筆頭にだが、おそらく反社会的勢力が来ても総務部でブロックされる。まあ、ほとんどの会社で反社会的勢力に関わることは少ないと思うが。

起業して資金繰りに困ると、通常、金融機関からの借り入れは難しくなる。そこで真面目な社長さんは、何とかしようと思って人づてに、悪魔の扉を開いてしまう。最初は、金返せ、金払えの毎月のプレッシャーから逃げるために、高金利の業者から借りてしまう。高金利の業者からの催促が来ると、今度は超高金利の業者が待ち構えている。そうやって真面目な経営者もダークサイドへ落ちてしまう。そんな人をたくさん見ている。一度ダークサイドに落ちてしまうと、まともな商売ができなくなる。一歩間違えば彼らのプレッシャーにはまって塀の内側にドボンだ。彼らを代表して自らが。塀の内側に入ってしまって、その後復活した人は、よほど、凄い人だけだ。一般人は、塀の内側にいた人というレッテルを跳ね返せずに生きていくことになる。

それにそこで垣間見た世界は、ぼろ儲けの世界でもある。というかそれだけ金を要求される世界と言っておいた方がいいのかもしれない。反社会的勢力を悪い付き合いと言ってしまうと、ちょっと彼らに申し訳がない。反社会的とレッテルを貼っているのは、政府にすぎない。だからと言って、我々が普通に付き合える人たちではない。むしろ平凡な人間は平凡な人たちとつながって生きていく方が心地よい。自分からすれば、反社会的勢力ではなく、特殊世界の住民と呼んだ方が良いように見える。あくまでも人から聞いた伝聞ではあるが。

起業家は、変なプライドを捨てても、安易な高金利の資金調達に頼らずに、できることをコツコツとやっていくべきだ。自分の知り合いの社長さんは、本業が上手くいくまで、駅前でティッシュ配りや団扇配りもして、生活費や会社の必要経費を稼いでいたらしい。起業家だからと言って、自分の考えたビジネスモデルに固執をしている必要などない。もう少し我慢をすれば大丈夫ではないかと安易に考えない方がいい。

今まで真面目に生きてきた人が、面食らう可能性があるのが、お金遣いの荒い人だ。たくさん使えばいい、みたいに、高い不動産に住めと言ってくる。その本人の考え方は、高い不動産に住めば、なんとかそれを維持するために無理に稼ごうとするから、自分の尻たたきになるからという。一理あることは認めるが、誰しもそれでうまくいくとは限らないし、家賃が高くて負担になって、ダメになる例は多い。売り上げに比例するものではないからだ。かくいう自分は、スポーツ施設運営で月額420万円(当時の消費税5%)を支払って、7年間維持してきた経営者だったこともあるから(色々な人の助けを借りて)、家賃の高さにはなれている。だが、無駄な金は使わない方がいい。スポーツ施設は、それがなければ商売にならないから、むしろ売上原価なのだ。だから家賃が高くても合理性がある。

お金を無駄遣いせずに、コツコツやってきた人が、お金を無駄遣いする奴に当たってしまったら、まさに悪い付き合いが、良い習慣を台無しにすることになる。自分のコツコツ貯めた金を意味のない無駄金に使われてしまうからだ。そういう付き合いも避けた方がいい。

反社会的勢力の話を例にしたが、むしろ自分の良い習慣を変えてしまう恐れがある人とはつるまない方がいいと言っておこう。逆に言えば、自分に良い習慣をもたらしてくれる人と付き合えば有益だ。

[教訓]

〇自分のブランド価値を下げるような連中とは付き合わない方がいい。自分の人生のペースと異なる奴とは付き合わない方がいい。自分の今まで積み上げてきた良い習慣が台無しになる。

〇自分に良い習慣をもたらしてくれる人とは大いにつるめ。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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