聖書に以下の事を学ぶ。
アブラムはアブラハムと神様によって改名される。さて、アブラハムの子であるイサクは妻リベカとの間に、エサウ(長男)とヤコブ(次男)という双子をもうけた。エサウは狩人として育ち、ヤコブは穏やかな人として育った。獲物が好きなイサクはエサウを溺愛し、妻であるリベカはヤコブを溺愛していた。
ヤコブが料理をしていると、狩りから帰ってきたエサウは、その料理を食べさせてくれと願い、ヤコブは長子権をもらえるなら、とした。腹ペコなエサウは、長子権をヤコブに渡す。そしてエサウはヤコブからもらった料理を食べて、空腹を癒した。
その後、父親のイサクが年を取り目が見えなくなってきたときに、エサウに獲物を取ってきて食べさせてくれ、その代わりに祝福すると伝えた。それを聞いた妻のリベカは、ヤコブの可愛さに、イサクに対する料理をエサウに先んじて、ヤコブに出させる。エサウは毛深いために、ヤコブは毛皮腕に巻き付けて、イサクにエサウと勘違いさせる。
イサクはエサウだと思って、ヤコブを祝福してしまう。その後、エサウがやってきてイサクに料理を出すが、既に祝福してしまったため、改めてエサウを祝福できないという。ヤコブはエサウから恨まれたため、急遽家から出て旅立つことになった。
長子権という大切なものですらも、相手が弱っているときであれば、手放してしまう。会社のM&A等は、買収を予定している会社の財務状況が弱っているときに、良い条件で購入しやすくなる。ライバル企業との市場占有率を奪い合う競争であれば、そのライバル企業が敵失で弱っているときが、こちらの拡大のチャンスであると言える。
また、ヤコブは母親から大事にされていたことも大きい。夫の情報が筒抜けだから、事前に対策が立てやすい。ビジネスは情報網を整備しろ、そしてタイミングを見計らえ、ということだ。
[教訓]
〇相手が弱っているときにこちらの要求を通せ。
〇情報網はしっかりと持て。アンテナをはれ。顧客の求めるものを求める時に提供せよ。