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ビジネス上の不可能を可能にする秘訣とは

聖書に以下の事を学ぶ。

創世記によると、昔は世界中で同じ言葉を使っていたことになっている。みんながコミュニケーションをスムーズに取れたために、「天まで届く塔のある街を立て、有名になろう。」と、人類はバベルの塔の建設を画策した。

それを知った神様は、同じ言葉を話しているから、人類が結託して、神の領域を犯そうとしているとして、色々な言葉を話すようにさせ、コミュニケーションがとりにくくした。その結果、人類はバベルの塔の建設を辞めるに至ったという。

おそらく人類が共通言語で話そうとも、スムーズなコミュニケーションができるようになるとも思えない。それは子供の頃からの環境が異なるから、根本的な価値観も異なる。それはそうと、グーグル翻訳をはじめとして、近未来では、日常会話レベルであればコミュニケーションを取れるようになるだろう。

そもそも神様を「真理」や「法則」という言葉に変えれば、人間は法則を解き明かすに向かってまっしぐらに進んでいる。従い、神の領域を犯そうとしていることは間違いがない。

バベルの塔から得られる教訓は、人類が協力すれば、できないことはないといえるのではなかろうか。

もう一つの教訓は、決しておごることなかれ、ということだ。ある者のおごりが人類の団結を破壊する。

自分はすごい人間だから、お前らは付き従って来ればよい。自分でやれば何でも上手くいく。だから人の力など借りなくともできる。成功は自分の才能の賜物だ。そういった心がチームワークを阻害してしまう。あるいはそういう態度が客を寄せ付けなくなる。

あなたが社長をやっていられるのは、下で働いてくれる従業員のおかげであり、売上という面で支えてくれるお客様のおかげである。色々な人の協力で成り立っている。

そのため、おごらず、たかぶらず、みんなの協力を上手く取り付けながら、ビジネスを行っていかなければならない。そうすれば必ず最初に立てた目標に到達でき、そのときは協力してくれたみんなとその成功を分かち合うことが大切だ。

[教訓]

〇人間、力を合わせれば、できないことはない。

〇おごることなかれ。あなたが社長をやっていられるのは、従業員やお客様のおかげであることを忘れるな。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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