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自分やパートナーを信じれば成功に至る

聖書に以下の事を学ぶ。

「信仰とは、望んでいる事柄を確信し、見えない事実を確認することです。昔の人たちはこの信仰のゆえに神に認められました。」

宗教は信仰に始まる。キリスト教の場合には、イエスが十字架にかけられたが、3日後に復活したことを信じなければならない。そうでなければキリスト教徒とは言えない。だが、普通の人間は見えない事実を確認できるほど、寛容ではない。

これをビジネスに置き換えると、信仰とは、自分で信念を持ち、その信念も含めて自分を信じることだ。

今まで、サラリーマンの時代にやってきたことの延長ならば、今までの実績を信じられるから、問題はない。しかし、サラリーマンのうちにやってみたい事業があったが、会社の上司からは全く相手にされず、新規事業として取り上げてもらえなかったので、あえて起業した人もいるだろう。もしくは、学生時代に、特にその仕事をしたことはないが思い付きで始めるケースもある。どれがいいとか悪いとかではなくて、全く新しいことを始めるのだから、スムーズに上手くいくはずはない。何度も試練が待ち構えている。

自分にできないことがあって、仕事上のパートナーとやるときには、自分ができないことをパートナーに任せきらなければならない。上手くいかなかったときにも、そのパートナーの力量をどれくらい信じられるか。自分ではわからないことを、パートナーに任せるとは、望んでいる事柄を確信し、見えない事実を確認することと同じだ。これも一種の信仰と言える。

今まで誰もやっていないことを手掛けるときは、その大半が、起業家の無知なことが多い。つまり、類似のビジネスは既にあり、単なる調査不足であった。もしくは色々な人が既にやっていて、そもそもうまくいかないビジネスだから残っていないということもある。それならばよいが、そもそも顧客ニーズがないということも多い。ニーズでなくシーズを作る、という場合もあるが、よほどの天才と、ドンピシャなタイミングでなければシーズ系のビジネスは成功しない。そこでいくら自分を信じたところで、上手くいくわけはない。

信念とは、持てばいいものではない。あくまでも、これからやろうとするビジネスに、顧客ニーズがあって、経営の成功法則に則っているかどうかである。そのような信念であれば、信念を含めて、自分を信じるべきだし、パートナーもまた信じ、一蓮托生で臨むべきだ。信念を持っていれば、どんな困難も乗り越えられる。そして信仰(信念を持ち自分を信じること)のゆえに、成功法則に認められ、ビジネスは成功する。

[教訓]

〇自分自身を信じ切れるか、パートナーを信じられるか成功のカギ。信念を持つこと。その信念は顧客ニーズを伴いものかどうか。信念を持っていれば、どんな困難も乗り越えられる。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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