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ビジネスに必要なのは愛

聖書に以下の事を学ぶ。

「例え、人々の異言、天使たちの異言を語ろうとも、愛がなければ、私は騒がしいどら、やかましいシンバル。例え預言する賜物を持ち、あらゆる神秘とあらゆる知識に通じていようとも、例え、山を動かすほどの完全な信仰を持っていようとも、愛がなければ無に等しい。全財産を貧しい人のために使い尽くそうとも、誇ろうとしてわが身を死に引き渡そうとも、愛がなければ、私に何の益もない。」

会社で朝礼もあると思うが、従業員からすると仕事の邪魔でしかない。しかも始業時間前にやられていたら、それも面倒だ。いつもより早起きして会社に来なければならない。だから眠い。そこで社長が「エジソンはかく語りき、ジョブスはこんないいことを語った」と熱弁されたところで、本当にこの人、従業員のこと考えてんのかねと。愛がないと思われたら、誰の言葉を借りて言われたからと言って萎える瞬間だ。そんなアンタの話よりも、サッサ仕事させてくれ、今日も帰宅が夜遅いわ。

社長の朝礼の話はそれほど大音響でもないが、この文章では、大きな声で大衆を目の前にした演説のことを言っているのだろうから、愛がなければうるさいだけというのもよくわかる。あの選挙演説みたいなものだ。当人は、満足しているのだろうし、一人でも多くの人に自分に投票しているから頑張っているのだろうが、当選したら、住民の代表なんてことを忘れて、任期満了か解散までは国民の思いなど後回しで好き勝手にやられる。愛のある政治家もいなくなってしまった。

上記に「預言する賜物を持ち、あらゆる神秘とあらゆる知識に通じていようとも」とある。頭いい人が何言っても、ということではないか。俺ってよく知っているだろうと知識自慢をされたところで、あっそうですか、私に何かメリットありますか、で終わりな話もよくある。証券や不動産セミナーだと、ほとんどが「今が買いです」となる。はっきり言って嘘つけ、顧客を騙そうというのがアリアリだ。顧客を騙そうという時点で、愛がない。愛があれば、お客を騙そうとはしない。本心で言っているのだったら、そんなおいしい話を人にしないで、自分で儲けたらいいんじゃないと思う。それでもそういうセミナーにはみんな足しげく通っているんだから、めでたいの一言である。

正直、愛とはお客様のことを自分のことだと思うことだ。お客さまも自分も同じ。お客様に損をさせたら、自分も損をすることだ。証券や不動産によくみられるのが、業者は自らも受けてお客様が損をする、お客様が損をしても、自分たちはきちんと手数料代が手に入るという構造だ。

ボランティア一つとっても、中には売名行為にしか思えないものもある。これが最初からそれを狙っていて、みんなもそれを知っている場合であれば問題はない。ボランティアを掲げた時点で売名行為は偽善者的な行動だ。愛がなければ何の利益もないのである。

[教訓]

〇どんな立派なことを言ったって、どんな立派な実績を上げたって、そこに愛がなければ何の利益もない。愛とは自分と他人を同一視する(合わせる)こと。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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