「夢の小さな者を軽蔑なさいますか、ラインハルトさま」
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「夢の大小はともかく、弱い奴は、いや弱さに甘んじる奴は、俺は軽蔑する。・・・そんな奴らを好きになれるわけがない・・・」
(解説)
幼年学校の校長が自分の孫を引き立てるために、孫よりも優秀な生徒を殺害した。仮にその殺人事件がバレなかったとしても、自分の孫が幼年学校を最優秀生徒として卒業できるのがオチである。もちろん現代社会で考えると、いい大学へ行けました。いい会社へ入社できました、で終了と言ったところだ。
キルヒアイスは、ラインハルトに尋ね。期待していたこととは異なる答えが返ってきた。ラインハルトは夢の大小はともかく、弱さに甘んじる奴を軽蔑するという回答であった。
もちろん大きな夢を持っている人が偉いわけでもない。夢は大きかろうと小さかろうとどうでもいい。一番許されるべきではないのは、その夢を妨害しようというささやきだろう。もう少し現実を見なさい、との一言である。その夢によって、被害を受けているのであればいいのだが、赤の他人はそれで被害を被ることはない。仮に配偶者がそう思っていて、生活に困ると思っているのであれば、さっさと離婚でもして、自分で稼げばよいのではないだろうか。ある人の夢を邪魔する権利なんてない。
この世では弱さは武器にならない、と言いたいところだが、弱さを武器にしている連中もいる。労働者という輩である。コロナ禍によって、倒産した、あるいは財務的に危機的な状況下にある会社で、なぜにそうしがみつく行動を取ろうとするのかがわからない。そんなバカバカしい所で権利を主張するよりも、ネクストステージでエネルギーを割いた方がよかろう。そこにしがみつくということは、おそらくだが、予想以上の給料を取れていた恵まれた奴なんじゃないかと想像してしまう。だいたい、その会社の経営者をどうこういうよりも、自分たちで、稼ぐための努力をしたのだろうか、そういう努力をせず、権利だからと言ってしがみつくのは、乞食でしかない。
まあ、そういう弱い奴を抱えてしまうと会社経営も大変になる。起業家は戦力というよりも負債でしかない連中を抱えない努力をしていこう。
故ケネディが「国があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが国のために何を成すことができるのかを問うて欲しい」と言ったが、経営者も従業員に対してはそのような姿勢で望むべきであると思う。
(教訓)
〇自分の夢を阻害する奴は近くに置くな。人生の負債だ。
〇経営者は会社の負債になる従業員を入社させぬ努力をせよ。
〇経営者は従業員に対して、「会社があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが会社のために何を成すことができるのかを問うてほしい」と言え。