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価値観を絶対視する奴に左右されるな

ドーソンの意図は、ヤンとその部下たちを可能な限りこき使うという点にあるのだろう。それはわかるが、なぜそうなるかが理解できない。ドーソンは私怨を忘れない人物だ、と聞いてはいるが、ヤンは直接、彼と面識がなく、従って恨みの買いようもないはずである。
ヤンの疑問を解いてくれたのはユリアンだった。・・・
「・・・これほど年齢が違うのに、階級は同じ大将でしょう。・・・嫉妬しますよ」・・・
昨年の一年間に、ヤンは准将から大将まで三階級を駆け上った。当人にとっては煩わしいだけのことだが、他人、ことに地位や階級を絶対視するタイプの人たちにとっては、羨望と嫉妬の的であるに違いない。
こういう種類の人間に限って、自分たちと異なる価値判断の存在を認めないから、ヤンの望みが、さっさと現役を引退して、年金で生活しながら、死ぬまでに歴史の本を一冊書くことになる、ということなど、信じるはずもないのだ。

(解説)
同盟側の各地で叛乱が起きていた。その叛乱の種をまいたのは、帝国のラインハルトであることをヤンは察知していたわけだが、その叛乱の鎮圧のために、イゼルローン要塞にいたヤンに対して出動命令が出た。しかも4か所同時にである。相当に無謀な考え方だ。

そんな恨みを買う理由がわからない。それは年齢がヤンの方が下なのに、同じ階級であることが許せないという、ユリアンの指摘である。

日本においても、終身雇用や年功序列といった働き方が随分前に壊れつつあったが、上司の方が若いということが当たり前になってきた。上司側としては年上を部下に持ちづらいし、年下が上司と言うのも部下的にやりづらい等ある。年齢というものは、羨望や嫉妬を増幅してしまうこともある。ただ、これはそんなものだと思うしかない。所詮気の持ちようである。

何かの物事を絶対視する人というのは、そこらかしこに存在する。SNSで結構目立っちゃっている人の中には、良くいる。こういう人間は自分たちと異なる価値判断の存在を認めない。こういう奴とは議論するのも疲れる。価値を絶対視する人間は確かにその分野の知識量は半端ない。但し、論破されたかと言っても、論破された方が間違っているわけでもない。知識量が違うんだから当たり前だ。ボクサーがプロレスラーにプロレスのルールで勝てるか、そのプロレスラーが絶対視する奴、あなたがボクサーだと思えばいい。相手を論破したければ、自分の土俵に引き入れればいい。

だから、逆に、自分と異なる価値の持ち主に牙をむいてくる奴らがいたら、思いっきり無視すればよいと思う。正直そういう奴と話をしても、多少得られることはないわけではないが、ほぼネットのどこかの情報で乗っていることでしかない。どんな知識人だろうが、その程度である。正直、時間の無駄である。

どういう奴が、絶対視するか、それは自分以外の価値判断を一切認めない連中である。

絶対視しないことがいいとか悪いではなくて、そのような人たちに考え方が左右される方が危険なのだ。社会は結局、相対的に動いてしまっている。それをどう見極めるかがビジネスパースンとしては重要なのだ。誰かの予測が絶対に当たるということはない。たまたま当たっただけだと思った方がいい。

(教訓)
〇自分以外の価値判断を一切認めない連中とつるむな。ぼやける。
〇ビジネスは相対的に動く、柔軟に見極められるかがビジネスパースンとしては重要。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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