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朝礼の長いスピーチはやめろ

イゼルローンでも、軍民交流などを目的としてパーティーが開かれるが、最高責任者としてヤンは自己流を押し通している。スピーチを求められると、
「皆さん、楽しくやって下さい」
の一言ですませてしまう。軍にも民間にもスピーチ好きの名士は多いのだが、肝心のヤンがそうだから、他のお偉方のスピーチも短くならざるを得ない。
「ヤン提督の二秒スピーチ」は、イゼルローンの名物になってしまっている。

(解説)
朝礼とかで長ったらしい無駄話をする経営者が少なくない。別に話したところで、多くの従業員は、早く終わらねえかなとしか思っていない。面倒なこともあるが、仕事が忙しいこともある。早くクライアントのための作業にとりかからなければならない。

話を聞いたところで別にこれと言ってためになることもない。いつの間にか、朝礼をやることが目的になっていて、何分か話さなければならないから、わざわざとネタを探してきているようにしか思えない。経営者も面倒くさいだろうそんなの。

まあ、正直、そこら辺の社長から話を聞くよりは、松下幸之助先生のかかれた本を通勤電車の中で読んでいた方が、どれだけ自分のためになるだろうか。

その点、ヤンの一言がいい。挨拶しなければならないのであれば、パーティー会場では「皆さん楽しくやって下さい」でいいと思う。それ以外の挨拶が、何が必要だというのだろう。

最近、SNSだってあるのだし、その会社で働いていなかったとしても、優れた経営者との接点は持ちようがある。こちらが得られる発言でもすれば、優れた経営者の方から連絡が返ってくるかもしれない。

長い挨拶ほど、いらないものはない。要件があれば、全てメールやSNSで済ませた方がいい。わざわざ顔を合わせなくてもいいときはいい。必要なときだけ会えばいいんじゃないの。

(教訓)
〇経営者の長い挨拶ほど無駄なことはない、と思われていることを知りなさい。
〇普通の経営者の一言よりも、松下幸之助先生の一言の方がありがたいことの方が多いと気づけ。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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