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成功して妬まれるのは有名税である

「しかし、ヤン夫人も、お前さんも、損な役回りを良く引き受けてくれたよ。ヤン夫人は、自分の政治的地位を権威づけるために夫の名声を利用した、と言われるだろう。お前さんは、失敗すればむろん罵声の嵐だが、成功すれば成功したで、ヤンの余慶をこうむった、ヤンの構想を横奪りした、と言われるだろう」
「何と言われてもかまいませんよ、成功さえすればね」

(解説)
ユリアンの期待としては、ラインハルトは今すぐにイゼルローンに対する軍事行動はとらないこと、そして、同盟の国父アーレ・ハイネセンは50年をかけて民主主義の種を植えた、それ故、半世紀ぐらいの歳月を覚悟しておきましょう、といったところだ。それについて、キャゼルヌとユリアンで会話を続けていた。一般人には、そのような理念などどうでもいい。今すぐ、生きることしか考えていない。そのため、ムライ中将を筆頭に、離脱者があふれだしていた。そのおかげで、残留する人々は新しい組織づくりを開始することができた。

成功者に対しては妬み半分の気持ちになる。決して成功者の才能や努力をなるべく褒めない。フレデリカやユリアンは、ヤンがいなくなったために仕方なく引き継いだわけだが、確かに彼らも成功すれば、ヤンのおかげと言われるし、それよりひどい言い方をされるとすれば、フレデリカは元々政治に関心があって、夫の名声を利用したとか、ユリアンはヤンの構想を横取りしたといわれるだろう、というのがキャゼルヌの意見である。それに対して、ユリアンは達観している。「成功すれば何と言われてもかまわない」と。

成功したり、目立ったりすれば妬まれるのは当たり前ぐらいな気持ちでいると良い。どちらにしても、一定数人の成功をやっかむ者はいる。成功するだけの能力もない連中だ、と思っていれば気分も晴れる。所詮勝てば官軍なのだ。

もちろんのこと、大半の人間が、世の人から妬まれるくらいの大成功もせずに終わる。だから全く気にする必要もない。妬むやつがいたら、可哀そうな奴、とぐらい思っていればいい。ぼろくそ言われるから、何となく嫌になっちゃうけれども、それも有名税だと思え。

(教訓)
〇成功して妬まれても有名税だと思え。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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