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大人になるってことは・・・

「・・・人生はままならぬものでな。おとなになるってことは、やりたいことをやらねばならぬことを区別することさ。・・・」

「なあ、ユリアン、物事って奴は、最初のうちはなかなかうまく運ばないものでな・・・」
「時間が立つと?」
「だいたいは、もっとひどくなる」

(解説)
地球教の本部に忍び込んだ、ボブランとユリアンは、麻薬入りの食べ物を食べさせられたが、ボブランの機転により、その食べ物を吐き出すことで、体調の悪化を防いだ。しかし軽い禁断症状が現れ、医務室へ入る羽目になり、その医者もグルで、さらに麻薬の注射を打たれようとしたとき、ボブランはその注射を奪い、医者を脅す。しかし、医者は何も答えなかった。

注射を打たれれば、ショック死する。脅したときの医者な依頼するボブランの台詞が前段である。確かに、子供のときはやりたいこと、つまり夢に向って、努力を重ねることができた。しかし生活費を稼ぐためには、やりたいことだけをやっているわけにはいかなくなる。やりたいことをやって生きていける人は幸せであり、概ねそのような人が、結果、大成しているのだと思う。やりたくないことを継続するのは苦痛だし、どこかでやる気を失うだろう。100%やりたいことがどうかはともかく、まあ、これくらいだったらよいだろうということであれば、継続することも可能だ。

現実はボブランの言うように、大人になるってことはやりたいこととやらねばならないことを区別することと言うのは確かであろう。しかし、その現実を追った結果、多くの人は凡人で終わる。やりたくないことに、熱を入れられるわけがない。成功者には、どこか子供っぽい人が多い。それは、子供の頃の気持ちで、仕事ができているからだろう。やりたいことをやれている充実感は、人を子供っぽくする。また、子供のように疑問に思ったり、わがままを言うから、新しい発想が生まれてくるともいえる。

ボブランやユリアン他2名が、地球教の聖職者たちに追われ、逃げ惑う時にボブランとユリアンの会話が後段である。最初のうちは上手くいかない。そして、時間が立つともっとうまくなる、というのも、非常に現実を言い表している。もちろん最初のうちにうまくいかなかったとしても、改善することで上手くいく場合もあるが、改善しようとしないから、最初にうまくいかなければ、もっとひどくなる。改善できるのも、大人になるってことなんじゃないだろうか。

(教訓)
〇おとなになるってことは、やりたいこととやるべきことを区別すること
〇おとなになるってことは、改善して、最初にうまくいかないことを上手くいかせられるようにできること

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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