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商品やサービスを作る人が組織の心臓であれ

「組織側にとっては、運び屋はむろんのころ、その幹部の首のすげ替えも容易だが・・・麻薬精製の技術者は、そうそう簡単に挿げ替えることはできない!ましやてこれが、その道の権威者となると、それはもう組織の心臓に当たる!」

(ストーリー)
メキシコ領ティファナ、アメリカの国境沿いで、麻薬取引のメッカとの悪評も立っている。アメリカ連邦麻薬犯罪捜査局(FBIOC)の女性捜査官が、ティファナで麻薬組織に襲われた。そこを通りかかるゴルゴ。麻薬組織はその女性が全て倒した。ゴルゴはこの捜査官と待ち合わせていた。

ゴルゴはFBIOCの依頼で、ドクターZという麻薬精製の技術担当者を抹殺することであったが、未だZは誰かわからず、ヘロイン常習者で絵画にたしなむということ以外に何の情報もなかった。

あるバーを訪れ、そこでバーの女主人サンドラ・セルべを商売敵から守った。そのためゴルゴはサンドラの用心棒としてZに近づくため側にいた。ある日FBIOCの女性捜査官とゴルゴが接触していたことがわかり、ゴルゴが敵であることが分かった。ゴルゴは用心棒を務めていた女性サンドラがZであることを知り射殺した。

(解説)
「ヒドラ」の一幕である。麻薬取締官の台詞。そのまま解釈すれば、組織なんてのはマネジメントですらもすげ替えが可能と読める。社長もいらないといっているようだ。それでも組織は回るときは回る。だが、技術者の代えはいない。

技術者とはビジネスにおける、商品やサービスの根幹を作る存在である。だから、その根幹でないようであれば、社長すら別のものにやらせても良いことになる。現実的に、アメリカでは社長はそれなりの専門業であって、会社を運営するトップだが、株主からして結果を出していなければ、挿げ替えられる対象でしかない。

一般サラリーマンからしてみれば、上記で例えるところの運び屋でしかない。麻薬の運び屋は刑務所に入る最前線であり、トカゲのしっぽにすぎないのだ。組織から必要とされるためには、商品やサービスを作る根幹となることだ。そうである人間がその組織で尊ばれ、生き延びられる。組織の中だけでなくそれは企業の存在意義としても言える。代わりがいるのであれば顧客からは大切にされない。常にオンリーワンであり続けなければならない。

[教訓]
〇代替品のいない存在になれ。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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