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顧客が成功のヒントを言ってくれる

「・・・俺が、方々へ探偵屋を飛ばして調べさせたところ、奴は、フランクフルトで整形した後、スミスという偽名で南ノルウェーに乗り込んだということが分かった・・・だが、そっから先がプッツンなんだ。そんなわけで、奴を草っぱらから追い立てるには、お前さんみてえな、鋭い嗅覚の、猟犬が必要なんだ・・・」

(ストーリー)
麻薬王トビイ・コロラドの金庫番であるジョニー・ダッシュは、麻薬の金を持ってトンズラし、しかも整形手術して行方をくらました。そこでコロラドはダッシュを見つけて始末してほしいとゴルゴに依頼した。

ダッシュは船着き場に就いたときに、妻に電話で連絡をし、殺し屋が送られてきたことを告げた。ダッシュは変わったことはないかと妻に尋ねるが、妻は顔を知らないから大丈夫だろうという。家に近づけないから方法を考えるといい残した。

男クンツが一人ダッシュの妻のいる家に入っていった。その様子をゴルゴは双眼鏡で観察していた。クンツは軽トラで妻を連れて森の中へ入っていった。そこで妻に手を出そうとするが、そこに犬を連れたゴルゴがやってきて、男を追い払う。その犬は実はダッシュの飼っていた犬で、ダッシュの下に寄っていた。そしてダッシュはゴルゴから射殺された。整形は妻にも気づかれることはなかった。

(解説)
「顔のない逃亡者」の一幕である。麻薬王コロラドがゴルゴに仕事を依頼したときに、ゴルゴが子分にやらせない理由を尋ねたときに、返答した台詞である。もっともその前に子分は頭を使うことができないとも言っていた。さて、ここでコロラドはゴルゴのことを「鋭い嗅覚の猟犬」と表現していた。これを言われなくてもゴルゴも手段を考えたに違いないが、このコロラドの一言が、問題解決のヒントになったことは十分にあり得る。

ビジネスにおいても、顧客から問題解決のヒントをもらえることは少なくない。ビジネスの基本は顧客の悩み事を解決することだからだ。目の前の顧客が、実際の顧客にならなくても、別の顧客の問題解決について、解決策を与えてくれることはある。お客の一言一言を注意深く聞いてみよう。案外ビジネスのヒントもそこに隠さされていることが多い。お金にならないからと言って、お客のいうことを真剣に聞かなければ、ビジネスの成功を逃しているかもしれないのだ。

[教訓]
〇ビジネスのヒントは顧客の一言にある。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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