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顧客をワクワクさせよ

「ハシモト、という人物は、かつて回天作戦に参加した潜水艦乗員の生き残りだという・・・これで、何もかもわかってきたぞ!侍は南シナ海にとてつもない物を持ち込んだらしい・・・海のギャングどもに挑むために・・・な!ふふふ、さすがゴルゴ13!やることが桁外れだ!」

(ストーリー)
ボートピープルが海賊に襲われている事件が頻発していた。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の本部ではボートピープル救済のために対策が練られ、ゴルゴにその海賊の始末を依頼した。

第二次世界大戦で日本海軍が使った人間魚雷「回天」をゴルゴが、ジム・マッキホンに改造を依頼。マッキホンの下に出入りしていた青年アルフィーはゴルゴに関心を持ち、ゴルゴの船に密航した。アルフィーはゴルゴのことを武器商人だと思っていた。

さて、UNHCRではゴルゴに動きがないことで、ゴルゴを疑う者もいたが、依頼者自体はゴルゴを信じて待った。

ゴルゴは海賊がボートピープルを襲ってくるのを見て、回天から銃で射殺。その後を追い、海賊のアジトを突き止め、急襲。アルフィーはゴルゴがいないことに気づくが、船で待っていた。ゴルゴは海賊のボスをバズーカで殺害した。ゴルゴは何食わぬ顔で戻って来て、帰途に就いた。アルフィーは武器の闇取引は上手く行ったが、回天だけは残されていたので売れなかったと思った。

(解説)
「餓狼おどる海」の一幕である。UNHCRでゴルゴに依頼した責任者は、数日ゴルゴの足取りが取れていなかったが、東京へ向かったという断片的な情報を耳にして、何しに行ったのかを想像した。ゴルゴ=侍が、海賊と戦うために回天を持ち込んだことを知り、興奮を隠せなかった。ゴルゴを信じ、託しただけのことはある。

やはり、ビジネスは顧客をいかに満足させるかではあるが、そのためには莫大なコストがかかる。コスト度外視で満足させるわけにはいかない。コストをたくさんいただいて、顧客満足度を高める、これがビジネスというものだ。いただいた以上のものをというのは気持ちだけでいいのだ。その気持ちの分だけプラスすることは重要だが、コストをかけることは採算が合わないから止めるべきだ。顧客と自社との適切な関係づくりを心がけよ。もらった報酬以上の仕事を無理にすることもない。

[教訓]
〇報酬を戴ければ、それだけ顧客満足度を高めることができる。必要以上にサービスをする必要もない。顧客との長い関係づくりのために、適切な報酬と仕事量を考えろ。そして市場価値を意識しろ。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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