「なにィ!?東京の洪が逮捕されただと!?そんなこと、一々報告しないで、すぐに新しいルートを作る工夫でもしろ!!役立たずが!!」
(ストーリー)
アメリカのコンピューターメーカーのPAL社は自社の模造品によって打撃を受けていた。そこで副社長のフランク・アイゼンバーグが徹底的にこのルートを洗うことにした。台湾で調査が会社の陳文燕にコンタクトを取るが、台湾の裏組織が関わっているとして、アイゼンバーグには帰国を勧めた。
陳が調査を進めていくうちに、半導体をソ連に密輸していることが判明。CIAに連絡を取ろうとしているときに、刺客から殺された。アイゼンバーグが陳からの報告書を受領しており、それをCIAに相談。CIAはゴルゴに台湾黒社会の竹聯幇のボス、劉宗閔の殺害を依頼した。そしてあくまで事故死と見せかけることであった。
ゴルゴは劉が風呂に入っているときに工事人を装って殺害、石鹸で滑って転んだように見せかけた。
(解説)
「黄色い害虫」の一幕である。劉が部下からの電話を受け取った時の台詞。報告・連絡・相談は必要なのだが、そうは言っても、ダメだった時の言い訳、何が悪かったなんて、もちろんレポートしなければならないことではあるが、そんなことよりもお前はこの問題をどのように解決するかである。仮にこの問題を解決するにあたって、多少コストや時間がかかるのであれば、解決策を提示して、実際に解決する際の行動は相談する必要があるだろう。
上司とは意思決定をするための存在であって、現場に出ているものの方が、解決策についてのアイデアを持っている可能性がある。もちろん上司になっているくらいだから、色々な修羅場を超えているだろうし、数多くの失敗を見、それに対処した経験があるから、問題の解決策は部下よりも知っている可能性もないわけではない。
ただ、仮に知っていたとしても、部下が自主的にどう動くかが知りたいのだ。それができる人間は出世街道に乗る。いつまでもホウレンソウだけしていればいいという奴は、平社員で終わる。
[教訓]
〇組織には報告・連絡・相談は必要だ。だが、問題の状況を知らせるだけでなく、同時に対処法や解決策も上司に伝えよう。上司は意思決定をするのが仕事、というのが理想の組織である。