「くそっ・・・やつら手を抜かねえな!あんなに近づける機会がなかなかやってこない!」
「君たちの国のやり方を参考にさせていただいた。今さら名乗る必要もないと思うし、このことの意味するメッセージは十分に理解していただけるものと思う。」
(ストーリー)
ソ連のアフガニスタンから撤退した兵士の中には、気が狂う者もいた。息子の気が狂いやむを得ず息子を射殺し、自らも自殺する父親。母親アンナはこの現状を西側諸国に伝えなければならないと考えた。
アンナはこの情報を手土産に亡命したがっているといううわさを聞きつけ、KGBが監視していた。アンナは無線で西側に知らせようとしていた。それに築いた西側の人間が、特ダネだと見抜いた。そして、アメリカの記者が、アフガン帰還兵が見たソビエト軍兵士の退廃を示す資料を、アンナが持っていることを知り、接触を試みようとした。
記者はKGBからの裏交渉で、ソ連のアメリカ大使館からパリへ飛ばされた。そしてKGBはアンナを消すため、ゴルゴに依頼した。
アンナは自分を狙うKGBのエージェントを射殺した。翌日、アンナが家から出た瞬間、ゴルゴが狙撃した。しかしアンナが送信した映像は、スウェーデン業船が受診、間もなく西側のジャーナリストに伝えられ、ソ連のアフガン侵攻は終止符を打った。
(解説)
「モスクワ・プラトーン」の一幕である。KGBはずっとアンナを監視し、アメリカのジャーナリストはKGBのいない隙にアンナを保護しようと思っていた。前段はKGBの監視を見て、ジャーナリストが独り言を言った台詞。後段はKGBの監視を盗んで部屋に入ったが、KGBはいつでも監視しているというメッセージを紙で残したもの。
手を抜かなければ、決して負けることがない。逆に言えば、手を抜けば、すぐに相手に先を越されてしまう。別に手を抜いているというわけではないが、目を盗まれたとしても、いつでも監視をしているというメッセージを残しておくだけでも、警戒させることはできる。
[教訓]
〇常に気を抜くな。決して負けないために。気を抜いたら、すぐに負ける可能性が高まる。