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我慢のしすぎは創造性を失う

「回し飲みやらないか・・・」
「俺はいい・・・」
「今さら優等生ぶったって始まらないぜ、兄さん!」
「そんな言い方はよせ、ポニー・・・トーゴは我慢のできるタチなんだ・・・」
「わしだって、昔は我慢強い男だったがね・・・しかし、こんな場所にいると、我慢なんて何の価値もありゃしないさ!」

(ストーリー)
南アフリカのロベン島の監獄に、ゴルゴならぬトーゴ・ロドリゲスが収監された。

今回の標的はロニ・オバンゴ、元々はパンアフリカニスト会議の同志で黒人解放を行った仲間だったが、実は裏切り、彼のために組織がズタズタにされた。そして、今ロベン島に収監されていた。

黒人は作業中にオー・ピティという歌を歌い始め、看守に射殺されるものもいた。さて、ゴルゴの旅券が偽造だったことが判明し、一体だれなのか、調査を続けた。

ゴルゴはわざと病気になった。黒人の仲間が医務官を呼んでくれた。医務官は何の病気かわからなかったが、腸チフスの疑いもある。その時ゴルゴは寝言でロニ・オバンゴの名前を語った。それを看守長クルーガーは聞いていた。クルーガーはロニ・オバンゴをゴルゴに会わせ、誰か知っているかと尋ねるが、オバンゴは見覚えがないという。

ゴルゴのための緊急ヘリが到着した。ゴルゴは担架で運ばれていたときに起き上がり、銃を奪い、ロニ・オバンゴを救出するふりをした。銃を抜くクルーガーを射殺。ゴルゴはヘリの中でオバンゴを射殺、外へ放り投げた。

(解説)
「悪魔の島影」の一幕である。このロベン島には、政治犯が捕えられ、あのネルソン・マンデラ氏も長期服役していたという。さて、ゴルゴがトーゴという名前で服役(潜入)していたときに、部屋の仲間から煙草を勧められ、遠慮するゴルゴに、老人が「我慢なんて意味がない」と言ったわけだ。

妙に我慢が美徳みたいなところがある。新卒で入社した会社にできるだけ長くいる。次に転職した所に長くいる。一度始めたことを根気強くやる。しかし、我慢していたからと言っていいこともない。誰かが褒めてくれるわけでもない。ずっと同じ会社にいた方がリスクかもしれない。そんな時代だ。つまらない我慢はやめよう。意味のない我慢もやめよう。フレキシブルに生きよう。我慢は過去のためにすることであって、未来のためにすることではない。我慢から解き放たれたとき、創造的な人生やビジネスが待っている。

[教訓]
〇意味のない我慢は、創造性を奪う。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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