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大勢に話せば誰かが気づく

「この占いはね、パパがヘレンおばさんとやった時しか同じ答えにはならないんだ・・・これから毎日パパとこの占いをするのだ。」
「うん・・・でもパパが帰ってこないときは?」
「その時は、ヘレンおばさんと、なるべく大勢の人の前でこの占いをして見せるんだ!」

(ストーリー)
イスラエルが核保有を近く宣言するという内容の情報を世界にばらまけば、アメリカはイスラエルに圧力をかけ、核の非保有を明言させる協定を迫る。しかし、その協定に細工をすれば、イスラエルの核の保有をアメリカが認めたことになる。

ニュースキャスターのフレディ・ルイスは協定に目を光らせており、妙な報道をされると計画の妨げになる。そこでルイスを脅迫した。ある男が無線で話してONにしておらず、その話をアマチュア無線家が傍受。ルイスにテープが渡された。

協定の文章中にカンマを入れると、イスラエルの核兵器の非保有宣言の意味になるが、核兵器削減という単語の前にカンマを入れると、ミサイル基地撤廃の項目が、そのまま核弾頭ミサイルの配備計画に代わる。調印すれば、中東に血の雨が降るというものであった。

ルイスの車に爆弾が仕掛けられており、命の危険を感じた。そこで子供にトランプを教えて、子供の知らないうちに暗号を残すことにした。パパが帰って来なかったら、ヘレンおばさんとなるべく大勢の前でこの占いをしろと。

その後、ルイスは殺される。そのルイスの友人、CIAのレーン捜査官は犯人の調査に乗りだした。レーンがルイス家に訪れると、ヘレンおばさんと占いゲームをして見せた。それは父親との約束だった。最初レーンは何のことかわからなかった。調査を進めていくと、協定の調印に陰謀があることが判明。レーンはゴルゴに、政府内部にいる陰謀の首謀者の殺害を依頼した。

レーンはもう一度ルイスの子供に、占いをやってもらった。その結果、協定の陰謀がアメリカの戦略ミサイル配備と関連することが分かった。

ゴルゴはその調印文書に気づいており、調印の最中に、文書内のカンマを狙撃し、さらに首謀者を射殺した。

(解説)
「隠されたメッセージ」の一幕である。調印のときに、元の協定文を差し替えてしまって、事前チェックの入った協定を差し替えてしまった。

さて、ルイスは協定に陰謀があることを誰かに知らせたかったが、身の危険を感じ、いつ殺されるかわからない。そこで子供に暗号を残した。しかし子供はそれが暗号だと気づいていない。ルイスは多くの人に、子供がこの占いを見せることで、その中の誰かが気づくことにかけた。

情報は誰かの中で留めておくよりも、機密以外は、大勢で共有した方が、そこから何かを生むきっかけになることもある。常に情報共有をせよ。つまらないことでもいい。ピンときたことがあったら、多くの人と共有すれば、そのうちの誰かが何かを閃く、よりいい方法を考える。ひいてはビジネスチャンスが拡大する。些細なことでも共有しておいた方がいい。

[教訓]
〇当然、機密情報以外だが、情報はより多くの人と共有して置け、ビジネスチャンスが拡大する。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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