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先に動くのもメリット、後に動くのもメリット、それぞれ使い分けろ

「弓に連射はできません・・・一本の矢を放って、次の矢を放つまで最低0.8秒。しかも相手は射撃の名手が二人ですよ・・・どうやってその0.8秒をカバーできるというんです?」
「それは・・・どちらが先に撃つか、で・・・勝負は決まる。向こうが先なら・・・それで終わりだ・・・」

「二人の射撃の名手相手にどうやってアーチェリーなんかで・・・?」
「・・・腕に自信のある二人がいつまでも二人でくっついて、相手を待っている可能性はむしろ薄い・・・それだけのことだ・・・」

(ストーリー)
フィリピン政府からの依頼で、ゴルゴは教会に呼ばれた。仕事内容は、共産ゲリラ、アレックス・ボンカヤオ(ABB)教団にロシア人の男女がいた。これはKGBであり、射撃の訓練教官もやっている。この二人の殺害を依頼された。

森林地帯の中に、射撃訓練場がある。断崖絶壁であり、進入が困難。ましてやヘリを使うと目立ちすぎる。そこでゴルゴはバルーンを使った侵入作戦を行うことにした。

道中でABB教団のメンバーをゴルゴが殺害したため、ソ連の教官は警戒を強める。シスターの格好をしたISAFP(国軍情報部)がジープでゴルゴに依頼された物を届け、近くまで同行する。

ゴルゴは軽量化のため、アーチェリーを使うことにした。KGBの女ソフィアはゴルゴがバルーンで現れたとき銃を向けたが、ゴルゴにアーチェリーで射抜かれた。

次にトランシーバーで連絡が取れなくなったKGBの男イゴールは、ソフィアの遺体を発見するが、同じくゴルゴに射抜かれた。

(解説)
「北の暗殺教官」の一幕である。前段は作戦前の修道女とゴルゴの会話。そして後段は作戦終了後の会話である。

ビジネスは先に動いた方が有利になることが多い。それは基本的には攻撃だからだ。ときに手の内を見られる危険性はあるが、先に動いた方が情報収集できるし、そもそも改善もできる。

次に自信があると動いてしまうこともあるが、守りの場合、相手の出方を待った方が、相手が情報を開示、つまり攻め手を教えてくれる。守りが先に動くと手の内を読まれてしまう危険性がある。

[教訓]
〇情報収集と行動。なるべく早く動いた方が有利である。
〇攻めの方は先に動いて相手の出方を見、守りの方は先に動いてはならず、相手の出方を見るべし。守りが動いたら負ける。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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