「あのお人よしのボンボンがスパイだなんて・・・」
「ユージン、私はアフガニスタンでいろんな兵士を見てきた。訓練では最高の評価を受けた者が、戦場では動けなくなる・・・反対に臆病者と言われていた者が英雄になる!とにかく甘く見ないことだ!油断は文字通り、命取りになるぞ!」
(ストーリー)
ソルコフ大佐がゴルバチョフによってウクライナに左遷された。ソルコフの下に内通者に気を付けろという電話があった。ソ連のニコライはウクライナに赴任することになった。ニコライは赴任先で、大学時代の友達ナーシャと再会した。ニコライの祖父はウクライナ出身であった。
ナーシャはウクライナ郷土史研究サークルの会長ユーリをニコライに紹介した。そしてそのサークルに出るようにニコライを誘った。ユージン軍曹が殺害された。そこでソルコフは怪しいと睨んでいたニコライとサークルメンバーを連行するよう命令した。ソルコフはゴルバチョフ相手にクーデターを起こそうと考えていた。
ニコライはナーシャに連れられ、イワノフにあった。それはニコライの祖父サジフスキーのことを良く知っていて、祖父はウクライナの英雄であったという。ニコライにはウクライナの英雄の血が流れている。そして使命がある。もはやニコライにも逮捕状が出ていて、引き返すこともできなかった。ナーシャとニコライの逃亡中。ゴルゴに助けられた。3人はイワノフの下を訪れたが、周りを完全に敵に囲まれた。3人はジープで脱出するも、その後ソルコフ大佐の乗る戦車が現れる。戦車の砲塔が3人を捕えたとき、ゴルゴが砲身を狙撃。戦車は大破した。ナーシャは危険人物を排除するといって、ゴルゴにナイフを向けたが、ゴルゴに狙撃された。ゴルゴはエリツィンからソルコフ大佐殺害の依頼を受けていた。
(解説)
「覚醒 クーデターの謎」の一幕である。ニコライを怪しいと睨んだソルコフ大佐とその部下ユージンがニコライについて語った時の台詞。
スポーツの世界では、本番と練習のときは全く異なるといわれる。練習のときはパーフェクトでも本番になると固くなってダメになる人もいる。本番で平然にプレーできる選手が初めてプロになれるのだ。もちろんこれはビジネスの世界にも言えることである。中には本番にならないと気合がかからず。実力が発揮できないという人もいる。
さて、ボンボンは、どこまで言ってもボンボンなのだが、ときに、環境が人を変えることがある。環境が人を育てるということもあるのかもしれない。
[教訓]
〇環境によって人が変わることもあれば、環境が人を変えることもある。いずれにしてもどの場面で力を発揮できるかを観察することが、上司に求められているといってよい。