「先生・・・いつ会えるんです、陳さんには・・・?」
「慌てちゃいけないよ江川君・・・Mr.陳は、・・・さりげなく会う機会をセットしなくちゃならんのだよ。」
「Mr.陳・こちらが江川君です。」
「よろしく。」
「こちらこそ!」
「ちょうどよかった次のレースには私の持ち馬が出走するのです。」
(ストーリー)
14Kは中国共産党を壊滅させることを目的として作られた組織だったが、今は金のためには何でもやるマフィアのような存在になっていた。中国中央調査部は、日本の警察に14Kへ注意を向けさせるべく、14Kを覚醒剤取締法違反で逮捕させるように仕向けた。
調査部は江川不動産が保守党の黒井信介とつながっていることを知り、14Kとも密接な関係を持つと睨んだ。そして黒井と江川不動産が香港へ向かった。調査部もその動きを調査した。
調査部は黒井と江川が話す内容を聞き、14Kの首領が陳であることを知った。調査部の参事官趙はゴルゴと面会し、14Kの首領陳秀清を殺害することを依頼した。一方、江川の用心棒は中国中央調査部を始末した。
陳と黒井、そして江川は競馬場の特別部屋で面会した。黒井のところに陳がゴルゴに狙われているという情報が伝わった。陳が自分の馬を応援しているときに、ゴルゴに射殺された。黒井の用心棒は、プライドからか、ゴルゴに陳が射殺された後、ゴルゴを追った。黒井は「ゴルゴには敵わない」と止めたが、返り討ちにある。
(解説)
「14Kの謎」の一幕である。江川不動産の社長が早く陳氏に会いたがったが、政治家の黒井はそれをたしなめる。競馬場で面会し、お互い挨拶をすます。
忙しい人であればあるほど、仕事上で会うのは難しい。しかし、忙しい人はプライベートの確保もきちんとしているものだ。陳の場合は競馬だったが、そういうプライベートの時間に会いに行くと、仕事で会うよりも比較的に時間が取れることが多い。まあ、その場で仕事の話はやめておいた方がいい。でもそこで仲良くなれば、次回は会社で、仕事の話でも、となるであろう。同じ趣味を持つとか、少なくともその趣味に関心を持つことが、会いたい人に会うコツである。
[教訓]
〇多忙な人と会うためには、プライベートで会うのも一つの方法だ。