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無駄だと思う打ち合わせは、さっさと終わらせろ

「お忙しい所を恐縮です。将軍。」
「お待たせした・・・先にお断りしておくが、あまり時間がないのでよろしく・・・」
「それでは早速、本題に入ります。・・・」
(将軍は時計を見て)
「あ、そろそろ時間だ!それでは、わしは出かけなければならんので、この辺で失礼したいが・・・」

(ストーリー)
ブラジルの空で訓練中の機体が、一機墜落した。サンパウロ・ニューズの記者ナンシー・ハートがその墜落事故の報道のため、もう一機訓練飛行をしていたパイロットの元を訪れた。死んだパイロット、チャックは女たらしで、遊び以上に進む気はなかった。恋人がマクンバ(白人に対する憎悪をむき出しにした宗教)の恨みにかけたというのだ。飛行の前に薬物をやっていたとしたら、マクンバの呪術で幻覚に陥ったりはしないだろうと、パイロットは語った。

軍隊の将軍にも話を聞くことができた。恐らくパイロットのバーディゴという空間識失調ではないかと。しかし将軍は新聞記者との打ち合わせの後で、暗殺請負人に対して、マクンバの呪術師を殺害するように依頼していた。新聞記者はそれを盗聴していた。しかし、その請負人はマクンバの呪術師が恐ろしく、仕事を受けなかった。そこで切り札としてゴルゴに仕事を依頼した。

ハートは特ダネの匂いを感じ、マクンバの元へ向かう。途中でマクンバのメンバーに囲まれるが、そこにゴルゴも医者だとして来ていた。二人は捕えられる。

マクンバの呪術を見せてやると新聞記者に伝え、ゴルゴは銃を渡され、その中に入れる弾は後で渡す。それで呪術師を殺してみよ、と伝えた。ゴルゴは弾の入っていないライフルではあったが、吹矢で殺害した。

(解説)
「殺人呪法マクンバ」の一幕である。ブラジルの将軍が新聞記者に時間を作るのかというツッコミはさておき、時間のないときの切り方である。最初から、時間がないと断っておく。もちろん将軍だからそれは真実だろう。そこで相手からサッサと本題にかからせる。余分な話をしている時間はないが、大抵、話の長い奴は、相手のことなど考えずに、自分の身の上話を始めてくる。

まあ将軍も一通り相手の質問に答えたうえで、時計を見て、これが重要。それでさっさと切り上げる。電話だと中々切るタイミングも難しいが、会っているとさらに時間を効率的に使わなきゃならないから、時計を見て、遠慮なく切ってしまうようにしよう。勝手にこちらで話をまとめてしまうしかない。「次の打ち合わせが迫っており、時間がないので、・・・まとめるとこうですね。」というようなイメージだ。

[教訓]
〇最初に時間がないと断っておく、次の打ち合わせを匂わせる、時計を見る、打ち合わせの時間ですと言ってまとめる。
〇時間泥棒から自分の時間を守れ。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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