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経営者は心許せる人物を一人作れ。組織内でも外でも。

「ファブ・・・みんなを止めるんだ・・・戦争はいかん・・・・」
「し、しかし父さん!!い、いやドン・・・」
「ファブ・・・早くワイズガイになれ・・・力を・・・手に入れろ・・・仲間を・・・信用できる仲間を一人だけ作れ・・・そうすれば、何が起こっても、心丈夫でいられる・・・」

(ストーリー)
ニューヨークでフェリ・ファミリーとズィップというマフィア同士の抗争が起こっていた。ドンの息子ファブは、マフィアのエリートであるワイズガイになるために稼いでいた。そして友のジュゼッペと共に、冷凍エビを盗んでさばいた。

フェリ・ファミリーのドンは、ズィップと話し合いで抗争を収めようとしていた。しかし、ドン・フェリがズィップに襲われる。ファブとジュゼッペは、ドンが病院にいると知り、駆け付けた。ドンは戦争はいかんという。ズィップはまだ、フェリ・ファミリーにしっかりした後継者が育っていないため、今ボスを殺してしまえば、併合できると考えていた。

ファブはジュゼッペにズィップとの抗争に金が要るから、ニューヨークを離れて麻薬をやるしかないと考えた。カネを作って実績を作り、ワイズガイになると誓うのであった。しかしズィップはトルコでのファブの動きを知り殺害する。そしてジュゼッペは復讐を誓う。それをファミリーに留められるが、ファミリーとは関係なしに復讐するという。

ドンは、ユダヤ・シンジケートの幹部であるデビッド・シンガーというユダヤ人の狙撃をゴルゴに依頼した。フェリ・ファミリーとは関係ないという形での依頼だった。シンジケートからの仕返しにより、ファミリーが潰されることを懸念したからだった。

サン・ゲナーロ祭りで、ジュゼッペがシンガーに銃を向けるが、射殺され、ジュゼッペのベルトにゴルゴが弾丸を撃ち、そのバックルを介して戻った弾丸がシンガーを射殺した。

(解説)
「ワイズガイへの道」の一幕である。ファミリーのドンが、息子に対して信用できる友を一人持てと、撃たれて負傷し、ベッドに横たわっているときに言った台詞。仲間を一人だけ作れというのが意味深い。たしかにあんまり親友がたくさんいるというのは胡散臭いし、あまり多くいると、やはり序列をつけてしまわざるを得なくなってしまう。

特に組織において、出世競争がある以上、ライバルというのは必ずいるものだ。そしてどちらかが、あるいは誰か必ず目標にたどり着くことになる。同時に社長までたどり着くということはあり得ない。椅子は一つしかない。身の回りは敵だらけかもしれない。だから、競争相手にならない人を信頼できる者として作るしかない。

[教訓]
〇信用できる仲間は一人だけいればいい。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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