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景気が悪ければ、その時儲かるビジネスを考えろ

「香港が中国に返還されるときには、アメリカ人になります・・・私の勤めている会社が、このあたりに移転することになってまして、私も一緒にこちらに来ることになってます・・・今回はその下見なんですよ。」
「よしなよ!こんな国に来るの!こんな不景気な国に来たって、いいことなんか何もないよ!ねえ、そう思わない!?・・・悪いことは言わないから考え直しな!あたしらの商売があがったりって事は、このまま不景気が当分続くってことだよ!」

(ストーリー)
バス停で何人かの人がいた。娼婦が色々な人に話しかける。そこで選挙の日にレイプ事件の起きるような嫌な街だと話し始めた。そこにゴルゴもやってきた。そんなゴルゴを双眼鏡で通目に見ているピックアップトラックに乗った男がいた。

バスが来て、何人かが乗っていった。そこに一人の男スタンリーと一人の女ハンナがやってきた。ハンナは、スタンリーに、レイプ犯と疑われ大変だったと言った。そこに新聞記者がやってきて、スタンリーに事件のことを尋ねだす。

レイプどころか、その女性が殺された話にもなって、新聞記者はスタンリーに説明を求めた。そしてスタンリーの行動とアリバイを探ろうとした。そのスタンリーの追い打ちをかけるように別の男が、「犯人じゃあないっていう証拠はない。そして疑いが晴れた訳じゃない」と言った。逆にスタンリーは、その別の男が東部ナマリだったことで、犯人の可能性があるのではと語った。その男は、シャーリーはいい女だったと言い出す。あんな素晴らしい令嬢はいない、と言った瞬間に、ハンナが激怒りした。シャーリーを殺したのは私だと。シャーリーなんてすばらしい令嬢じゃない。真実を新聞に載せろと。

実は新聞記者と南部ナマリの男はゴルゴが雇った役者で、シャーリーの真犯人を、双眼鏡で眺めた男に知らせたかったのだ。その男は、娘を殺した犯人と突き詰めるまで仕事をする気にならないと言ったので、ゴルゴが真犯人のあぶり出しを買って出たのである。

(解説)
「バスを待つ人々」の一幕である。珍しくも、ゴルゴは全く狙撃をしていない話であった。さて、上記は、ゴルゴが来る前に、バス停にいた娼婦と香港人が話していた会話である。時に人間は自分が景気悪ければ、社会まで景気が悪いと考えてしまうものだ。自分が景気がいいときは、周りがどんなに不況風を吹かせていようと全く気にならない。しかし、娼婦という産業自体が不景気であれば、不景気かもしれないが、この娼婦だけが不景気だったとしたら、それは能力の問題であろう。

まず、自分のビジネスが今一つ上手くいっていなかった場合には、社会の景気を考えてみると良い。但し、社会の景気が悪いからと言って、自社の景気も悪くて仕方がないといっていたら、間抜けもいい所だ。景気が悪ければ悪いなりに儲け方はある。世間のせいにせずに、頭を絞ることだ。不況のときはみんなが困っている。困っていることを解決すれば商売になるはずだ。

[教訓]
〇自社の業績の悪さを景気のせいにするな。景気が悪いときに困っている人の悩みを解決すれば、商売になる。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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