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優秀な人材は遠隔地で活用

「側に置いておそろしい奴は、遠くに飛ばす。」

(解説)
秀吉は、信長の婿蒲生氏郷を東北へ異動された。この命令を出したとき、秀吉は自分の袴を脱いで氏郷に履かせ、自分は氏郷の袴をもらってはいた。それほど俺とお前は親密な仲だ。これからも東北で忠節を尽くしてくれ、という意味だ。翌日、秀吉は側の部下に訊いた。氏「郷はどうした。喜んで東北へ発ったか。」部下は首を振った。「口惜しがって泣いておりました。これで二度と中央へは戻れないとこぼしておりました。」これを聞くと秀吉は「そうだろう」と笑った。「あいつは恐ろしい才智を持っている。放っておけば俺の足元を掬いかねない奴だ。恐ろしいから遠くへ飛ばしたのだ。」と言った。

通常、組織では、恐ろしい奴こそ自分の目の届くところで監視して置き、信頼できる者ほど、遠くで頑張ってもらった方が良い。目の届かないところで管理するというのは難しい。現代社会は、地理的な移動が容易であるから、秀吉の時代とは異なり、真逆だ。

[教訓]
〇秀吉の教訓とは別に、信頼できるものを遠くで頑張ってもらい。信頼できない者は近くで監視すると良い。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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