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無茶ぶり上司の分類とは

「主人は無理をいうなるものと知れ。」

(解説)
上司は無茶ぶりする生き物である。リーダーとしては、これらの事に気を付けたいものだ。自分がやっていないかを確認せよ。

(a) ノータッチでパス
仕事は目的や意味等から優先順位を判断してスタッフに依頼するのがマネジメントの仕事なのだが、何も考えずに丸投げする場合がある。明日までに、なるはやでというスケジュールで依頼する。

(b) 企業文化
自分もこうだった。わが社の社風だ。という意味不明な理由で、スタッフにふる。そして管理職としてはこのようにして出世してきたので、部下が無茶ぶられるのは当たり前だと思っている。対応できる人間が出世できる人間、対応できない人間が出世できない、そして使えない人間とレッテルを貼られる。

(c) 成長を期待
期待する部下に、能力を超える仕事をさせて引っ張り上げることを目的としているが、本人のキャパシティによって無茶な場合とそうでない場合がある。上司の思い込みで彼・彼女ならできるだろうと投げるだけでは、優秀な人材が辞める危険性もある。

正直、(a)(b)は逆に使えない上司認定をせざるを得ない。そこで無茶ぶられたら、(a)の場合には、こちらがスケジュールを確認したり、優先順位を判断して、今は別の仕事の方が優先であると伝えてあげる必要がある。(b)の場合は、自分が耐えられないと思ったら、早速転職活動を開始することになるだろう。(b)のような企業文化にはしたくないものだ。

せめて成長を期待するためのストレッチアサインメントをし、それを部下に理解してもらうことが必要なのではないだろうか。

[教訓]
〇無茶ぶるなら、マネジメントが優先順位を確認し、きちんと部下のスケジュール管理も行ったうえでせよ。
〇ストレッチアサインメントとその意図を伝える無茶ぶり以外はするな。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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