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人生は儚いがゆえに精一杯生きろ

「露と落ち 露と消えにし 我が身かな 浪速のことは 夢のまた夢」

(解説)
秀吉の辞世の句である。

「夢の中で夢を見ているかのような、なんとも儚い生涯だった」という意味。秀吉ほどの大業を成し遂げた人物ですら儚く感じるのだから、我々一般庶民の人生なんて、どんなにちっぽけなものであろうか。どんなに凄いことをやっても、たかが知れた人生でしかない。

たかがしれた人生なら精いっぱいやってみるのが良い。何もしないよりはまだ精一杯失敗した方が、何かやったという気持ちは残る。当然、成功するには越したことがないが、人生で成功することは、その基準にもよるが、簡単ではない。

成功の定義も人それぞれではある。ただ健康で生きていくことが成功というならば、ほとんどの人が成功となってしまう。誰しも人生で達成できるレベルが成功というのは少し目標が小さい。

起業家は起業しただけでは成功とは言えないが、IPOしなければ失敗かというとそんなことはない。継続的企業を作れただけでも成功ではないだろうか。ベンチャー・キャピタルからは上場できないからリビングデッドだと言われたところで、多くのスタッフ抱えて給料を支払っているだけでも立派ではないか。給料未払の会社だって多いのだから。

会社を生存させていけば、そのうちチャンスはある。もし自分の世代で上場できなくても、次の世代でできるかもしれない。まずは生き残ることが大切である。

[教訓]
〇事業を継続させていれば、チャンスが起きる。まずは会社を存続させよ。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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