「障子を開けてみよ。外は広いぞ。」
(解説)
引きこもりに対するエールではない。引きこもりはおそらくそのような人がたくさんいる広い世界が苦手なのだろう。誰もいない広い世界であれば問題はないのかもしれないが。
普通の人にとってみれば、障子をあけて外に出ているから秀吉に指摘されなくても、と思うかもしれないが、自分という殻に引きこもっていることに対しては、実は引きこもりとそう大差ない。考えても見るがよい。朝起きて、通勤電車に揺られ、会社で仕事をして、夜遅くまで働いて、家に帰ってくる毎日。これのどこが広い世界なのだと。人と話していたり、人と会っているから広い世界で済んでいると思ったら大間違いだ。
自分の小さな世界観、むしろ人から押し付けられたもの、あるいは社会人として生きていくうえで無意識のうちに受け入れてしまったもの。そのために我々の多くは窮屈な生活を強いられている。世間の価値観に左右されない人生を歩め、それが起業家として第一歩なのである。
自分の価値観を中心にして生きると、世間との軋轢には苦しむこともあろう。ただ法律を犯さない限り、人は自由だ。
[教訓]
〇広い世界とは、自分の価値観を優先させる生き方である。
〇人と交流していても、広い世界に生きている証にはならない。