「財産を貯め込むのは、良い人材を牢に押し込むようなものだ。」
(解説)
リーダーが高い役員報酬を獲得することは何ら問題がないが、むしろ、新規事業等、会社の事業のために資本を再投下すべきである。そもそも稼いで貯めておいても、どうせあの世には持っていけない。事業のために使うということは、ひいては自分のために使うことと道義だ。だから決して人のためにばらまけと言っているわけではない。
もちろん、稼ぐ自信がある人は、人のためにばらまいてもいいだろう。結局ため込む癖のある人は、自分が稼ぐ自信がない人だと言ってよい。我々一般庶民は、通常、貯めこむだけ稼げない。
秀吉の言葉を解するに、財産を自分に貯めこめば、他人に払わないことを意味するから、人をより雇うことはない。また、人に対して払わないと、今の従業員が残業でもして仕事漬けにならざるを得ない。どちらにしても良い人材を労役に閉じ込めるのと同じ意味を持つ。
ばらまけば人から好かれ、さらにお金が舞い込んでくるもの。金は天下の回り物だとはよく言ったものだ。
[教訓]
〇自分の事業のために、ばらまけ。
〇ばらまけば人から好かれ、さらにお金が舞い込んでくる。