「この黄金の輝きも 茶の一服に勝るものかな」
(解説)
黄金の輝きを手にしたものにとっての余裕の発言とも捉えられる。そう考えてしまうと身もフタもない。そこであえて、お金稼ぎにガツガツしすぎず、余裕を持って生きるとか、あるいは生活の中の小さな喜びに浸る、と考えてみよう。
あんまりあくせくして無理に働こうという気持ちはどこかに飛んでいくのではないか。正直、一生懸命働いても報われる社会ではない。ポイントが間違っているとどんなに努力をしても、無駄な努力にしかならない。だから上手く行かないときこそ、茶の一服で自らを振り返り、将来を見つめ、一体何をしていけば、目標を達成できるのか、最低でも食べていけるのか、それなりに成功できるのかを考える余裕を持ってみよう。
ガムシャラな中に答えを見つける生き方もないわけではないが、仕事から離れたときに答えというものは見つかるものだ。今、もがき苦しんでいるのであれば、何か意味がある。その意味を解釈できるのは、自分でしかない。まずは立ち止まり考える時間を持とう。茶の一服のひとときが黄金の輝きを得られるヒントになるかもしれない。
[教訓]
〇生活の中の小さな喜びを大切にしようというのが本来の意味であろうが、ここでは茶の一服のひとときが、黄金の輝きを得るヒントとなると考えてみよう。要するに起業家は気持ちに余裕を持てということである。