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リーダーが責任を負うこととは

宮本武蔵に学ぶ、

「敵を斬ることを念頭に置いて太刀を持たねばならない。」

「とにかく相手を斬るのだという気持ちで太刀を取らねばならぬ。試し切りにするときも、また真剣で切り合う場合にも、人を斬るということでは手の持ち方に変わりはない。」

(解説)

武蔵の実利主義は、まさに剣は敵を斬るためであるということだ。ビジネスはきれいごとをどれくらい並べたところで、売上を上げ、各方面への支払いをしっかり行い、会社として利益を出すことだ。経営理念とか、社会貢献なんてのは二の次で良い。そもそも会社にとっての社会貢献は、顧客にサービスを提供すること、従業員を雇うこと、税金を支払うことで十分なされているのであって、わざわざボランティアしても意味がない。しかも売り上げが上がっていないのにボランティアするバカ経営者がいる。論外だ。利益が上がってからしろ。

社長が売上が上がったら、たくさん払える。なんて呑気なことを言ってはいけない。社長が売上を上げるのだ。売上を上げるのは平取締役の仕事でなければ、ましてやスタッフの仕事ではない。売り上げに責任を負うのが代表取締役の仕事だ。スタッフにチャンスを与えるのが仕事ではない。

テストマーケティングだから売り上げは上がらなくてもいい、ではない。テストだろうと何だろうと、売上は上げなければならない。テストマーケティングで許されるのは、本番よりも売り上げのボリュームが落ちることだけだ。売り上げが上がらないとか、利益が上がらないことをテストマーケティングだから仕方ないと言い訳にするのであれば、事業自体やめてしまえ。ビジネスを始めたからには、試しだろうが、本番だろうが、売上を上げ、各方面への支払いを済ませ、利益を上げろ。それだけだ。

剣の握り方は、多少余裕を持たせろという。ビジネスで例えても、余裕を持つということは大切だ。まず資金繰りにおいては、いつもギリギリはやめろ。無理にでも余裕を残すこと。それには無駄な支払いを減らせばいくらでも残る。サラリーマンの個人レベルで言えば、会社の飲みを間引けばいい。どうせ大して有効な飲みなんてものはほとんどない。社内親睦なんて名目の、個人プライベート干渉しまくり飲みなんてのは、お断りした方がいい。どうせお前らと未来永劫仕事する気なんてない、と思うことにしよう。社外飲みは営業につながるのであれば積極的に行うべし。社長本人の飲みであれば、常に営業を意識せよ。しかしその場の露骨な営業は避け(酒)ること。

時間的な余裕もあるだろう。8時間かかる仕事であれば、7時間で終わりにして1時間はいざという時の時間に充てよう。

[教訓]

〇会社は顧客にサービス提供をして売上を上げ、従業員や関係者にお金を支払うことが社会貢献だ。

〇会社も個人もお金に余裕を持て、時間にも余裕を持て、あえて意識的に余力を残せ。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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