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戦う前から負けない方法とは

織田信長に学ぶ、

「理想を持ち、信念に生きよ。理想や信念を見失った者は、戦う前から負けているといえよう。そのような者は廃人と同じだ。」

(解説)

理想と現実と言う言葉があって、理想はこうだよね、現実的にはむりだけどさ、として行動を起こさないのが凡人。理想はこうだ、だからそのようにすべきだと行動を起こすのが天才であって、起業家なのだ。

だから理想は持っているだけでは意味がない。理想を現実化して初めて意味がある。起業家の見せるビジョンとは、世界(その事業)の理想なのだ。それをありとあらゆる手段を用い、起業家のビジネスモデルによって、現実化していく。

もう少し厳しい言い方をしてしまうと、理想や信念を見失っただけではなくて、それらを持っていない人間も「廃人」だと言い切っていることになる。今の世の中のどれだけの人が、「廃人」なんだろうかと思う。

また、理想や信念というものは、決してその人よがりのものではない。自分にとっての理想は理想にあらず、それは願望にすぎない。社会にとっての望ましい形こそが理想と呼べる。信念ですらも、その人だけのものではない。仮にその人だけのものだったら、それは妄想にすぎない。あくまでも信念によって目指すものは、人類(地域社会でもいい)が喜ぶべき未来である。

ロケットを民間で打ち上げるプロジェクトは、もちろん彼らは自分の夢を実現したいと思ってはいるだろうが、人類全体のあるべき姿を実現しようとしているのだ。だからあれは理想や信念と言えるのだ。本当の夢は彼らの生きている間には到達できないだろう。でもスタートすることが必要であり、次の世代の、また次の世代の人が実現してくれればいい。自分だけで完結するのは、実は理想や信念ではなくて、単なる「夢」なのかもしれない。

理想と信念を持つことはできる人がいる。しかしそれを現実化できる人は一握りしかいない。そして残念ながら、途中でその理想と現実のギャップに押しつぶされて、理想を所詮理想論と自分の中で消化してしまう。実現できない自分の能力を否定したくないのだ。この時点で信長から廃人呼ばわりされる。

だから、理想や信念を持ったら、それを実現するまでは何が何でも諦めないことだ。一般人にとって、いったいこの人なにやってるの?と思われるくらいの変人の方が、社会を変える原動力になりえるのだ。信長のように。

[教訓]

〇理想は現実化して初めて意味がある。

〇理想は理想論と思うのが凡人、理想を現実化するために行動するのが天才であり起業家。

〇理想や信念は、人類全体の将来の望むべき姿でなければならない。考えた人だけが実現したいと思うのは所詮妄想にすぎない。

〇理想や信念を持たない人は廃人。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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