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仕事は自ら探すのがリーダーの証

織田信長に学ぶ、

「仕事は探してやるものだ。自分が創り出すものだ。与えられた仕事だけをやるのは雑兵だ。」

(解説)

サラリーマンの一般スタッフであれば、与えられた仕事をやっていれば許されると言いたいところだが、そのような考え方であれば、今後、サラリーマンとしても生き残っていけなくなるだろう。今はまだ大丈夫だろうが、9時6時いればいい、上司からの指示された仕事を完ぺきにこなしていれば問題はない、というスタッフは、ある年齢を超えると、会社の辞めて欲しいリストに入ることになる。サラリーマンで生き残れる人間は、出世街道に登れる人だけだ。

どんなスタッフが望まれているかと言えば、言われたことをきちんとこなすのは当たり前で、上司に対して、〇〇のように仕事をやるともっと能率的ではないでしょうか。あるいはお客様が喜んで下さるのではないでしょうか、と課題を抽出して、なおかつその仕事をきちんとして自分で完結してくれるスタッフである。

こうしたらいいんじゃないの、ああしたらいいんじゃないの、こうすべきよ、と言って何もしない指摘型の人間は、逆に上司の仕事を増やしているだけのお荷物スタッフでしかない。

上司だって、一から十まで指示している時間はない。また、スタッフのために、仕事を作ってやる義理もない。仕事がないのであれば、人件費がもったいないからやめてくれと言うことになるだけだ。

起業家であれば、誰かの指示待ちという人はいなかろう。自分で、あるビジネスをするという目標があるからビジネスを起こしたのだから。まさに起業家とは仕事を探し、自分が創っている存在である。

今後は、外部で企業経営のセンスがある人が、サラリーマンとしても生き残れる人材になると思われる。そうなるとサラリーマンとして途中で肩たたきに合う人材は外で食べていけない、つまり起業できない人材になってしまう。まさに永遠の雇われ人生なのだが、今後、経営者も人を省力化してくると予想される。いわゆる人を極力雇わない経営である。そうなったときに、サラリーマンの椅子取り合戦が起こる。もちろんその人でしか頼めないような仕事であれば話は別だが、やはりそういった人材は、フリーランスでも起業もできることになるだろう。普通のスキルの人が生き残るためには、低価格路線に走らなければならなくなる。結局は起業後の悩みと同じ悩みを抱えることになるのである。

[教訓]

〇サラリーマンとして生き残れる人材は、課題を抽出し、それを解決できる人材。

〇サラリーマンとして生き残れる人材は、外部で企業経営ができる能力のある人材。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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