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ビジネスは積み重ねが大事

「俺は着実に物事を一つずつ築きあげてゆく。現実に合わぬことはやらぬ。」

 

(解説)

ビジネスは八艘飛びのように一気にゴールに到達してしまうことはない。例えば、今期1億円の売上を上げると計画したとしよう。その人が年商1億円の会社を以前作ったことがあるとすれば現実的な話だが、一介のサラリーマンで、しかもそれほどの売上を会社にもたらしたことがない人間が、いきなり独立したところで、簡単に年商1億円の会社は作れない。しかも初月からいきなり800万円を上げるというのも無謀な話だ。

 

ビジネスの内容にもよるが、開始時は、200万円、次の月に400万円、3か月後に600万円、半年後に800万円で、年末には1,000万円に達しているというのであれば、まだわかる。次第に伸びていくのが会社の売上だ。

 

今までの積み重ねがなくて、何が何百億だよ、というバカブローカーも世間にははびこる。まあ、こういう奴は博奕野郎だから、無視して良いが、普通のビジネスパースンであれば、売上も右肩上がりを描くのが普通だ。もちろん月によって変動はあるから、完全な右肩上がりにはならない。

 

ビジネスはギャンブルではないのだから、着実に物事と一つずつ築き上げていくのが当たり前だ。ビジネスは現実的に起こることでしか起こらない。当然たまにラッキーパンチくらいはあるだろうが、ラッキーパンチが普通でもなければ、それを当たり前のように会社予算化していたら、頭がお花畑である。そしてギャンブルは非現実的ではない。

 

起業家は夢を語ってもいい、だが現実的でないことはするな。夢を現実化するのが大切なのであって、現実的でない夢をビジネスのゴールにしてしまってはならない。

 

[教訓]

〇初めてすぐ、売上ドカーンはない。起業後徐々に右肩上がりの曲線を描く。

〇ビジネスは現実、ギャンブルは非現実。ギャンブルをビジネスに組み込むな。上手く行ったらラッキーぐらいに思え。

 

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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