「人間、不人気では何も出来ませんな。いかに正義を行なおうと、ことごとく悪意にとられ、ついにはみずから事を捨てざるをえなくなります。」
(解説)
ビジネスにおいて人気があるのが一番望ましいし、全く無名なことはまるで望ましくない。そうであるならば、SNSでヒール役になって、炎上商法を狙おう。この手法も一つかもしれない。人に認知されなければお話しにもならない。
しかしビジネスの内容次第であろう。面白おかしく、ブランドイメージがブラックだろうがグレーだろうが目立てばいいということであれば、ヒール役になっても認知度が高まるからよいとの考え方もある。
しかしビジネスの場合には、ヒール役がお似合いの商品でない限りは、正義の味方面をしていた方が、邪魔が入らずに済む。特に既得権者や人気者を敵に回すと、どのような妨害があるかわからない。力を蓄えるまで、ひたすら目立たない、そして力をつけて水面に浮上するような潜水艦商法の方が、結果としては、消費者に対するイメージは向上するものと思われる。これも絶対的なブランド戦略とは言えないけれども。
龍馬の言う通り、どんな正しいことをしていたとしても、スキャンダルだのが出てきて、潰されることがある。どう考えても嵌められたなとしか思えないことでも、泣き寝入りになってしまう。せっかくいいことをしているならば、もったいないとも思う。やっていることを無駄にしてしまうのも考え物だ。そして結局は自分で身を引く結果ともなる。
[教訓]
〇ビジネスではヒール役になるな。