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ビジネスではヒール役になるな

「人間、不人気では何も出来ませんな。いかに正義を行なおうと、ことごとく悪意にとられ、ついにはみずから事を捨てざるをえなくなります。」

 

(解説)

ビジネスにおいて人気があるのが一番望ましいし、全く無名なことはまるで望ましくない。そうであるならば、SNSでヒール役になって、炎上商法を狙おう。この手法も一つかもしれない。人に認知されなければお話しにもならない。

 

しかしビジネスの内容次第であろう。面白おかしく、ブランドイメージがブラックだろうがグレーだろうが目立てばいいということであれば、ヒール役になっても認知度が高まるからよいとの考え方もある。

 

しかしビジネスの場合には、ヒール役がお似合いの商品でない限りは、正義の味方面をしていた方が、邪魔が入らずに済む。特に既得権者や人気者を敵に回すと、どのような妨害があるかわからない。力を蓄えるまで、ひたすら目立たない、そして力をつけて水面に浮上するような潜水艦商法の方が、結果としては、消費者に対するイメージは向上するものと思われる。これも絶対的なブランド戦略とは言えないけれども。

 

龍馬の言う通り、どんな正しいことをしていたとしても、スキャンダルだのが出てきて、潰されることがある。どう考えても嵌められたなとしか思えないことでも、泣き寝入りになってしまう。せっかくいいことをしているならば、もったいないとも思う。やっていることを無駄にしてしまうのも考え物だ。そして結局は自分で身を引く結果ともなる。

 

[教訓]

〇ビジネスではヒール役になるな。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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