「人として生まれたからには、太平洋のように、でっかい夢を持つべきだ。」
(解説)
土佐に生まれた龍馬らしい。夢に正しいも間違っているもないが、子供のなりたい職業でプロ野球選手とか、プロサッカー選手とは正直いかがなものかと思わなくもない。テレビでかっこよさそうに見えるからというのが本音だろうが、あくまでも誰かが作ったルールの中での目標にすぎない。太平洋のようにというのはその程度だろうか。今どきならば、銀河系のようにとでも言わないといけないのかもしれない。
野球やサッカー選手は本当に特殊な才能を持って、適切に努力をしなければなれない。途中で故障もしようものならそれで夢が立たれてしまう。小学校、中学校、高校と年を取るにつれて、次第に社会のルールに染まっていき、人の尺度で生きることを迫られるようになる。それは仕方がない。そうでなければ生きていけないからだ。
そこで起業である。まさに夢ではないか。ロマンではないか。ピンからキリまであるが、地元の沼から、琵琶湖、日本海、太平洋。小さな夢しか持たなければ、所詮人間は怠け者だから、そこで終わってしまう。でっかい夢を持つことによって、永遠に終わらない努力をすることになる。
夢は大きくて良いのだが、どこかで生活できるレベルを設定しないと、夢が叶わなければお金になりません、というのはいただけない。起業家は大きな夢と現時点に橋を架ける役割を担っている。夢は大きければ大きいほど実現性が乏しいし、何年もかかる。だからその何年間もまずは生活できなければならない。それができなければ起業家ではない。そう思うとどれだけ世の中にはなんちゃって起業家が多いのだろうと思う。
そういえば、ある人は「自分は革命家だ」と言っていた。流石にビジネスマンではないから、未だ成功したことを見たことがない。革命家に用はないわな。
[教訓]
〇起業家は現時点と夢の間に、生活可能な架け橋をかけられる人物のこと。
〇革命家と起業家は異なる。起業家と仕事をせよ。革命家とは仕事をするな。