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閃く方法とは

「目を開き、自ら天より受け得た知を開いて行かねばならないと今も耳に残っている。」

(解説)
目を開きとは、開眼とは、仏眼を開くという意味であり、仏の魂を入れること。つまり智慧の眼を開くこと。真理を悟ることを意味する。おみくじに「仕事 開眼あり走破せよ」とある。要するに、「成功への真理を悟るから、どんなことがあっても、あきらめずに目標に向かって突き進め」という意味だろう。

開眼をビジネス的に別の言い方をすれば、閃くということになる。この閃くというものは、自分の力ではどうにもならない。それを科学的な方法で閃きを起こすということを研究している学者がいる。コドンビア大学のウィリアム・ダガン教授である。詳細は氏の書籍を読んでもらうことにして、ここではようやくだけを記載する。

閃くためには4つのステップを踏む必要がある。それは次のようなものだ。

(a) 歴史の先例
閃きとは、過去に人間が物事を成し遂げるためにしてきたことの組み合わせである。脳は洗礼を学び、記憶の倉庫に保管して将来に備える。それが将来に独自のアイデアを生み出すための材料になる。

(b) オープンマインド
これは「予想外のことを自然に受け止められる状態」。つまり目の前の状況についての既存の考えを、いったん頭からすべて忘れることのできる心の状態だといえる。

(c) 突然のひらめき
何かが気になり、それが心の隅にひっかかったまま一週間が過ぎ、一ヵ月が過ぎることもある。そしてある日、シャワーの最中や、眠りに落ちかけているとき、つまり普段の仕事から離れているときに、ひらめきが起こる。突然の閃きが生じたとき、なぜもっと前にこれに気づかなかったのだろうと思うようなものだ。

(d) 決意
アイデアを実現させると固く決心することだ。素晴らしいアイデアが生じたとき、私たちは「何をすればいいかわかった」ではなく、「何をすればいいかわかった。ぜひそれをやってみたい」と思う。そしてアイデアによって、心にスイッチが入る。この「決意」という最後の重要なステップがあるからこそ、私たちはアイデアを実現させることができる。また、関心が情熱に変わる。そして本当の答えが浮かぶと体が動くようになる。

[教訓]
〇閃きは、科学的に起こすことも可能だ。そのプロセスは、歴史の先例を学び、オープンマインドを持つことである。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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