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情報は生ものだ

「わずかに他人より優れているというだけの知恵や知識が、この時勢に何になるか。そういう頼りにならぬものにうぬぼれるだけで、それだけで歴然たる敗北者だ。」

 

(解説)

知恵とは数多くの知識から自分の頭脳で導いた、世の中にはない新しい知識であるからまだ意味はあるが、ありふれた知識にはどれほど価値があるだろう。人よりも多くの事を知っていたとしても、インプットをして頭の中に貯めておいても、そのままアウトプットするだけであれば、ハードディスクの方がより多くの情報量を蓄えておける。そもそもインターネットの空間には有象無象の知識があふれている。もはや他人より優れている知識は何の役にも立たない。博学を言うことでうぬぼれているだけならば、新たな知識を生み出すことはないであろうから、その時点で敗北者と言える。

 

この時代、昔のことを知っていても、今の時代に全く使い物にならない知識になることもある。法律、会計、税務、本当にすぐに制度が変わって、今について行くことですらも大変だ。こういった知識はまだしも、ビジネスに関する知識は目まぐるしく変化する。数年前であれば、こうだったはずなのに、というものが、まるで環境が変わってしまう。つまり数年前であれば収支が見込めたのが、今は全く見込めなくなることなんてしょっちゅうなのだ。

 

それ故、インプットをしたらすぐにアウトプットしてしまうという、情報フローを習慣化しなければならない。どうせ知識を貯めておいてもすぐ腐る。情報も既に果物のような生ものになっているものが多い。もちろん普遍的なモノも無きにしも非ずだが。

 

[教訓]

〇情報はインプットしてすぐにアウトプットせよ。貯めこむことに意味はなくなっている。ネット環境があれば、いつでも情報にアクセスできる。

 

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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