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リーダーは明るいビジョンを持て

「暗ければ、民はついて来ぬ。」

 

(解説)

ビジョン(幻)なき民は滅びる。聖書の一節だが、ビジョンがなければ、誰もついてこないということだ。

 

ベンチャー企業で、社会的に評価されている企業の多くは、ビジョンがしっかりしている。将来、こういう世の中になる、ということを予測して、そこで当社はこのように社会貢献をする、ということが明確なのだ。

 

起業した動機がカネ、という人もたまには成功するが、圧倒的に少ない。恐らく、カネを稼げないときには、そのビジネス自体に対する執念がないから、踏ん張りがきかないからではないか。そういう動機も決して悪いとは言えないが、そういう人はその時の時流で、儲かりそうなビジネスに着手し、ダメならば次に又調達して、全く無関係のビジネスを立ち上げている。連続起業家でカッコいいのは、次から次へとビジネスを興して、上手にその会社を売り抜けている人だ。一発屋も芸人みたいで恥ずかしいが、ゼロ発屋はもっと恥ずかしい。

 

絶対に成功するとは明言できないものの、ビジョンがしっかりしている起業家は簡単にはへこたれない。そして何よりも、ビジョンがしっかりしている企業には人材が集まりやすいし、お金も集まりやすい。所詮カネという企業のなんともろいことか。ビジョンとは、起業家が描いたあるべき未来であり、そのビジョンに共感できれば、お金も大切だけれどそれ以上のものを求めて従業員がやってくる。当然、給料は払わなければならないが、お金以上の目的を持って入社してきた人材は、これもまた、多少企業が大変になったときにでも期待以上のパフォーマンスを上げてくれる人が多い(これも絶対的とは言えない)。

 

所詮カネ目当ての人間は、カネの切れ目が縁の切れ目でもある。どちらかというと少しヤバいんじゃないだろうか、と思った瞬間に、転職先を探しに行く、別にこういった価値観も悪くはない。ただ、自社で雇うべき人間かというとそうではない。

 

[教訓]

〇ビジョンが魅力的であれば、優秀なスタッフが集まってくる。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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