「人生は一場の芝居だというが、芝居と違う点が大きくある。芝居の役者の場合は、舞台は他人が作ってくれる。なまの人生は、自分で自分のがらに適う舞台をこつこつ作って、そのうえで芝居をするのだ。他人が舞台を作ってくれやせぬ。」
(解説)
人生とはまさに筋書きのないドラマだ。
芝居の役者の場合、舞台は他人が作ってくれる。どちらかと言えば、サラリーマンはこちらのタイプだろう。その脚本家の中には自分も入っている。そして少々先の筋書きのイメージできるドラマだろう。
それに引き換え、起業家は明日天国、あるいは地獄ということも起こり得るドラマだ。少なからず、待っていても誰も脚本を書いてくれない。舞台も自ら用意しなければならない。
人のシナリオの中で生きた方が、楽である。しかしそのように生きていては、人の思い通りに生きるわけだから、主体性の強い人には少しきつい。主体性のない人は、人の筋書き通りに行かされた方が楽だ。自分の考える脚本よりも面白いし、客も呼べるかもしれない。
起業家の場合は、自分で舞台を作らなければならず、その上で芝居もする。キャストは自ら引っ張ってくる。それだけでなく、客も自分で呼んでこなければならない。でも自分は間違いなく主役に立てる。どちらがいいかはあなた次第。
[教訓]
〇人生の舞台を自ら作り出せるのが起業家、舞台の上の主人公も演じることができる。人の舞台にチョイ脇役で立つのがサラリーマン。