世界の歴史を題材とした起業家応援メディア

起業家は自分を褒めよ

「世の人は我を何とも言わば言え 我が成す事は我のみぞ知る。」

 

(解説)

奇人変人であればあるほど、世間の人は理解できない。天才とバカは紙一重とも言われる。世間体を気にしていたら、大物にはなれない。世間的に評価される生き方をすれば、その生き方に適した人は評価され、どんなに努力をしても適しない人は評価されないことになってしまう。後者の場合は、悲惨だし不幸である。しかし世間的に評価される生き方などくそくらえといって、最初からレールから外れようとする人もいて、それで自分に適した生き方で、世間で受け入れられれば良いが、本当に運とかタイミング次第になってしまう。

 

それ故、世間の人はリスクを避けて、世間的になるべく評価される生き方を試みようとする。向いてもいないのに。その結果、そのルールで上手く行かない人は、人生にやる気をなくしてしまうし、極論、思い通りに行かなさ過ぎて、暴走する人だって現れる。

 

世間が何と言おうと、誰にも迷惑をかけなければ勝手に言ってろ、ぐらいでいいのだと思う。でも、仮に引きこもりきりであるとして、本当の迷惑をかけないと言えるのだろうか。一人暮らしの引きこもり(現実的には資産がないと難しい)が、病気になり、病院にも行けずに、そのまま病死したとする。そうするとその家の大家さんは腐乱死体を目にすることになる。臭い消し等の清掃も大変だ。少なからず仕事をしている人は、連絡が取れなければ、一人暮らしでも数日で発見できる。

 

少し話がずれたから戻そう。天才ほど、人に理解されないと思った方がいい。そしてそれがどのタイミングで評価されるかもわからない。宮沢賢治とか樋口一葉は死後に評価され、生前は苦労したと聞いている。世間では成功した人しか天才としてカウントしないから、凡才という評価まま死んでいくのだが、天才は、その人の能力とかけた時間、さらに運やタイミングによって、この世に出てくるだけだ。だから、辛抱して、自分の信念を貫いて生きるしかない。その後、凡才のまま葬られることもあるが。死んで有名になっても意味がないというようなことでは、天才の名が廃る。意味のあるものを手掛けて世に残すのも、また天才なのだ。起業家は己を信じよう。自分だけわかっていればいいし、自分の事を自分で褒めてあげればいいのではないだろうか。

 

[教訓]

〇天才は、才能とかけた時間、そして運とタイミングが合致したときに世に出る。

〇天才のやっていることは、人から理解されない。自分を褒めればそれでいい。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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