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からかいはパワハラ、へたすらいじめと心得よ。

「君は男ぶりが良いから、女が惚れる。僕は男ぶりは悪いが、やっぱり惚れる。」

(解説)
海援隊の同志で美男子の新宮馬之助をからかって言った言葉である。ちなみに新宮馬之助は、高知で河田小龍に師事し、学問や絵を学んだ。その後「焼継業修業」のため江戸へ遊学し、そこで坂本龍馬の誘いで勝海舟に師事し、その後は龍馬と行動を共にする。海援隊の中心メンバーとして活躍した。なお、1866年1月21日(旧暦)、長州藩代表桂小五郎と薩摩藩代表西郷隆盛が京都薩摩藩邸で会見し、薩長同盟を締結した際には、龍馬らとともに調停役として同席した。また、龍馬の近所で生まれ、幼馴染。龍馬の姉乙女宛ての手紙に頻繁に名前が出てくるほど近しい中だった。

昔から知る中だから、多少許されることもあるが、「からかい」は、今であればパワハラ表現になりかねない。しかも職場の中には何となくいじられキャラがおり、いじっている方からすれば愛されているからいいじゃねえか、と思うかもしれないが、いじられている方からすると、好ましくないと思っている人もいる。

また、親睦を深めることもパワハラになりかねない。仲良くなるためにしているつもりが、距離を縮めているのは上司だけで部下は嫌がっているというパターンだ。例えば、お酒の一気飲みを強要するのは言語道断だ。同じように飲める人ばかりではない。また、勤務終了後の飲みも厳禁、加えて翌日仕事なのに朝まで飲みに付き合せる上司も稀ながら存在する。どんだけ暇な上司なんだよと思う。

上司と部下との関係は労働時間内だけだ。その後は極端な話、単なる知り合いでしかないのだから、プライベートの干渉にならないように気を付けよう。

からかいは、行う方の気持ちではなく、受け取る方の気持ちでそれがレクリエーションか、パワハラかが決まる。過度なレクリエーションはいじめになるから、適度な距離感を大切にしよう。煩わしいと思う人は大組織には向かない。

[教訓]
〇からかいも、パワハラと受け止められかねないので注意せよ。
〇上司と部下の関係は労働時間内だけ。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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