「金よりも大事なものに評判というものがある。世間で大仕事をなすのにこれほど大事なものはない。金なんぞは、評判のあるところに自然と集まってくるさ。」
(解説)
お金があったら事業を始めようとしている人がいるが、そういう人たちは少なからず起業家とは言えない。単なる守銭奴だ。だってお金が欲しいんだろアンタ。
お金がなくても何とか始めようとするのが起業家だ。それにお金がなければ事業ができないという人は、投資家からお金を預かったら、自分の懐か、今までした借金の返済か、周りにばらまいただけで溶かしてしまうのがオチだ。そういう奴のところには永遠におカネなんてやってこない。
龍馬が言うように、アイデアや評判がよければ、いくらでも資金調達ができる時代だ。資金調達ができないということは、単純に言って、アイデアがスカポンタン、信用がないというだけだということに早く気づけ。
それでもお金を調達したければ、調達しなくても済むくらいのビジネスを考えて、コツコツと会社を大きくして、実績を上げ、評判を上げて、信用力を高めてから資金調達を行えばいい。自己資金がなかろうと、2年くらい黒字の会社にもしようものならば、財務状況が悪くないことを前提として銀行だってお金を貸してくれる。そうして借りた金を返して、次第に借りられる金額を大きくしていけばいい。
アイデアが面白ければ、投資家からお金を集うこともできる。だからビジネスにとって一番大切なのは、まずはおカネじゃなくて、アイデアと評判だ。それがあればおカネなんて何とでもなるのだ。当然、投資家に投資金額をどのように還元するかもセットで提示しなければならない。大抵が上場狙いだとは思うが。それでもなお、始めないというのであれば、事業に対するやる気なんてなくて、事業をネタにお金を調達しようとしている不埒な守銭奴にすぎない。でもそういう奴は多いのだ。残念ながら。
[教訓]
〇ビジネスにおいては評判やアイデアの方が大事、カネは二の次だ。
〇信用力をつけてから資金調達をせよ。それまではコツコツとやれることをやれ。