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ここぞというときに動けばよい。後は辛抱あるのみ。

「今は力を培養するときだ。その時機を辛抱できぬのは男ではない。」

 

(解説)

人間生きていれば大変な時期もある。企業をやっていれば辛い時期もある。そんなときに、もう駄目だと思うか、いや今は力を蓄えるチャンスだと思えるかだ。企業はおカネになれば仕事が忙しくなる。良いことではないのだが、そういう時期は足元の仕事をこなすことが精一杯になり、次のビジネスを考える余裕がなくなる。

 

逆に上手く行かない時期は、次の事業を考えるしかなくなる。でも足元でどうやって稼いでいったらいいかも悩んでしまう。足元の生活費は、大抵、業務委託で仕事をもらって、時間売りに近いことをしたり、別のアルバイトをやったりもする。

 

自分の知り合いでも、事業開始時にお客を獲得するまでの間、駅前のビラ配りとかをやって日銭を稼いだ人もいる。アルバイトの数は人の数と同じくらいにある(自分が会った人ね)。

 

女性の場合、持って生まれたDNAというか、太古の昔から現実的な人が多いから。生活第一で考える。そのため、今は力を培養するときだという発想になるかというと、普通はない。だから、その時期を辛抱できぬのは男ではない、という龍馬の言葉は、決して女性差別ではないと思う。しかし起業家の中で、ビジネスで辛抱する女性が増えてきた気がする。それは単に旦那さんが稼いでいるから生活費には困らない、という現実的なこととも関係しているのかもしれない。

 

それに引き換え、男という生物は、ロマンで食っていける奴も多い。結婚してしまうとロマンから現実に一気に引き戻されるものの、ビジネスの我慢強さを忘れてはならない。でも我慢できないよなあ、家族が。そうなると奥さんから捨てられる男になってしまう。女性の方がなんやかんや言いつつ強い。

 

大変な時期に力を蓄えた者が、一気にビジネスがブレイクしたときに加速する。その点でも辛抱するに越したことがない。

 

[教訓]

〇大変なときに力を蓄えるために時間を使えるかがポイント。

 

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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