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福は自ら招き、禍は自ら呼ぶもの

暴によって得たものは、必ず暴によって失い。強によって得たものは、必ず後に功を失う。

福が来るのは自ら招くもの。禍が来るのは、自ら呼ぶもの。

(解説)
暴力で奪った財産は、いずれ暴力によって奪われる。強さによって得たものは、必ず後に、功名を失う。というのは、現実を考えると、幻想だし、願いにすぎないと思う。少し言い方を変えれば、「悪銭身につかず」とも言う。これは盗みやギャンブルで手に入れた金は所詮あぶく銭であり、自らつまらないことに使ってしまって、残らないものであるという例えである。これは多少実感することかもしれない。あまり苦労をしないで手に入れてしまうと、それを手放すことが惜しくはなくなる。これはギャンブルとは限らない。ラッキーで手に入れたお金はついつい、惜しくなく使ってしまう事はよくある。

苦労して手に入れれば、それを手放すことが惜しくなり、大切にする。よって、苦労して稼いだお金は、慎重に使うようになる。それ故、会社が時間をかけて成長していけば、基盤が固まって、そうそう壊れにくくなる。逆に時間をかけずに拡大してしまった企業は、上手く波に乗った運も良い所もあり、基盤が弱い。従い、ちょっとしたことで傾いてしまったりもする。無駄遣いもよく起こりうる。ジェットコースターのような人生とは、往々にしてそのような状況下に起こる。使うのもド派手、稼ぐのもまたド派手。

福は自ら招くものとある。そして禍は自ら呼ぶもの。招くと呼ぶとはかなり異なる。おいでおいでと言ってもなかなか寄ってこないこともあるが、呼ぶとほぼ必ずやってくる。福は来るか来ないかわからないところもある。つまり確実性がない。しかし禍は確実にやってくる。運の良さと言うのは、本当に運が良くなければ来ない。実力があっても、運が良くなければ、永遠に花開くことがない。しかし、実力がある人は、じっくり待っていれば、どこかで花が開くかもしれない。でもそれは自分が死んだ後かもしれない。人生とは無常だが、誰しも必ず成功するとは限らない。だが、とは言っても、望みを失ってはならない。ひたすらチャンスだけは待とう。

[教訓]
〇苦労して入手したものは惜しくなる。だから大切にする。ラッキーパンチで手に入れたものはそれほど手放すのが惜しくはない。だからすぐになくなる。
〇絶対にあきらめるな、どこかで必ず花開く。福は自ら招け。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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