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他人のいうことを疑うな。自分の信念に沿って生きよ。

「名君は、疑惑を絶ち、讒言を去り、流言の道を除き、朋党の門をふさぐ」
「鶏口となるも牛後となるなかれ」
「乱れぬ先に治め、起こらぬうちに治める」と言う言葉がありますが、禍いあってから憂えるのでは、手遅れと言うほかありません。
「古のよく事を制する者は、禍を転じて福と為し、敗によって功をなす」
「忠信は、自分のためにする所為であり、進取は他人のためにする所為である」
「しばしば戦えば民疲れ、久しく戦えば兵弊る」

(解説)
蘇秦は弁論家であり、強国の秦と対抗するために、燕・趙・韓・魏・斉・楚の六国の同盟を成立させた。合従連衡(がっしょうれんこう)と言う言葉があるが、蘇秦は合従を説いた。つまり六国を相互に結んで秦の圧力を防いだ。一方、連衡とは秦が個別に同盟関係を持ち掛けて協力関係を分断することである。

趙に行き、粛候に説いて言うのが、第一段目。名君ならばこうする、そういうと人はバカにされたくないものだから、言われたとおりに振る舞おうとする。疑惑は持たない。讒言(他人を陥れるため、ありもしないことを目上の人に言うこと)は相手にしない。噂に流されない。そして徒党を組まない。要するに自分自身を持つという事だ。

第二段目はあまりにも有名。韓の恵宣王に言った言葉。ここで牛後とは強国秦のことを言っている。大企業で部品になるよりも、起業をして社長になれと言ったところ。

第三段目は斉王への言葉。トラブルが起きることを事前に察知し、小さなトラブルのうちに治めよというところ。

第四段目は同じく斉王への言葉。ピンチがあったらチャンスに変えろ。負けることで知ることがある。だからまずは負けてよい。そこから始まりなのだ。

第五段目は燕王への言葉。嘘いつわりなきは自分のため、自分から進んで物事を行うのは他人のため。

第六段目は、蘇秦の弟である蘇代の燕王への言葉。休みを与えないとパフォーマンスが悪いよと。ブラック企業の経営者は心得なければならない言葉である。

[教訓]
〇相手を思い通りにしたければ、優れた人物ならこうすると言い切れ。
〇サラリーマンより起業せよ。
〇トラブルが小さくなるうちに火消しせよ。
〇ピンチをチャンスに変えろ。
〇部下にはきちんと休みを与えよ。高いパフォーマンスを維持するために。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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