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野心を持つ部下を使いこなしてこそ、真のリーダー

李牧は趙の北辺の名守将である。・・・匈奴が侵入するたびに烽火を注意し、城塞に立てこもって戦わなかった。このため数年たったが、格別の損害がなかった。しかし匈奴は李牧を卑怯者とし、趙の辺兵さえ、自分だの将軍を臆病だと思った。王は怒って彼を召喚し、代わって別の者を将軍とした。一年余りの間、強度が来襲するたびに出撃し、損害が多く辺境の民は農耕や牧畜ができなかった。

 

王は(李牧を)許し、李牧はいくつも奇陣を敷いて、大いに打ち破って匈奴十余万機を殺した。趙は李牧に命じて燕を攻めさせ、二年して趙将龐煖は燕を破り、劇辛を殺した。

 

秦は王翦に趙を攻めさせたので、趙は李牧と司馬尚に防がせて。秦は趙王の寵臣郭開に、反感させ、李牧と司馬尚は謀反しようとしていると言わせた。趙王は李牧を捕えてこれを切った。3か月の後、王翦は趙を急襲して、趙軍を破り、趙は滅亡した。

 

(解説)

キングダム(原先生の漫画)において、中盤までのラスボスが李牧である。史記では守戦の名将と言われている。「匈奴が略奪に入ったら、すぐに籠城して安全を確保すること。あえて討って出た者は斬首に処す」と言明していたくらいに、攻めない。それで敵からも見方からも臆病者呼ばわりされ、これが原因で王からも外されるが、李牧の戦い方がベストであることを王も思い知らされることになる。

 

燕を攻撃して、武遂、方城を陥れ、秦の軍隊を宜安で破って、秦将桓齮を敗走させている。従って、攻撃してもダメではなさそうだ。

 

余りに優れていたため、当時の趙の幽繆王に捕らえられてしまい、優秀な部下を失った趙は秦に滅ぼされてしまった。

 

リーダー自らが能力が乏しいと、能力の高い部下を恐れて、権力があることをいいことに除いてしまおうと考えるのだろうが、能力が乏しいのだから、能力が高い人間こそ。任せるべきである。それで、自分の立場を追われてしまったとしても、それはそれである。自分より会社のことを考えるようなリーダーでなければならない。そのような気持ちがあれば、部下は必ずリーダーを守ってくれるはずだ。優秀は部下を除いてしまうからこそ、もっとひどい結果となったわけである。そもそも会社を奪おうとするぐらいの野心がある部下を使いこなしてこそ、本当のリーダーではないか。

 

[教訓]

〇リーダーは部下の能力を恐れてはならぬ。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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