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成功と失敗の分かれ目

聖人は天に則り、賢者は地に法り、智者は古に則る。驕る者は毀りを招き、妄りにする者は災いを稔み、語多き者は信寡く、自ら奉ずる者は恩少なく、功なくを賞する者は離れられ、罰、罪なきに加うる者は怨まれ、喜怒当たらざる者は滅びる。

(現代語訳)
聖人は天を手本とし、賢者は地を手本とし、智者は古を手本とする。奢れるものは謗られ、自分勝手なものは災いを生み、口数が多ければ約束を破り、才能を誇る者は恩愛に欠ける。功のない者に賞を与えれば見放され、罪のない者に罰を加えれば恨みを買う。感情のままにふるまえば身の破滅を招く。

(解説)
成功者は原理原則を重んじる。原理原則とは世の中の常識ではない。自然法則は無視できないと考える。むしろ常識は疑ってかかったところにビジネスの勝機は転がっているのではないか。ここでの自然法則とは熱力学第一の法則のようなもので、永久機関は不可能だという話が有名かもしれない。永久機関を理論的に否定することはないし、それを研究で追い求めることは勝手にどんどんおやりなさいなのだが、それをビジネスとしてやろうとすると話は別だ。詐欺話にはよく出てくる。理論的には完成しているのだが、プロトタイプを作るのに金が必要だと。その時点で眉唾物だと思った方がいい。成功者はこのような話には乗らない。最大の理由は理論的なことももちろんだが、それ以上にエネルギーを制した人物は、支配階級であるし、その既得権を手放すつもりはない。どうやろうとも邪魔される。また、現在のエネルギー産業が壊滅的になるから、その雇用をどうするのかという話になる。それ故、本当に永久機関があったとしても、上手くはいかないようになっているのだ。だから原理原則に反することはビジネスとしては成立しない。

また地に足の着いたビジネスを考える。今の技術では到底出来そうもないことはしない。ビジネスとは全て自分でコントロールできる範囲の事をやるべきだ。ある夢が数十億円あれば達成できる、とするならば、その数十億円を集めることを考えない方がいい。なぜならば簡単には集められないからだ。得体も知れないビジネスに金を出すおバカさんはいない。もちろん今までの仕事の実績で、数十億円を集めて、それを倍にして返した人がいるならば話は別だ。まず数十億円を今調達することではなく、ビジネスをやりながら、会社を育て、実績を上げ、数十億円調達可能な会社にしてからすればいいだけの話だ。たまに実績もないのに口やビジネスプランだけでポンとお金が出ると勘違いしている野郎もいる。

さらに歴史から学ぶ。昔の人の成功話、失敗話には参考になることがよくある。特に失敗話はそのまま鵜呑みにしてもいい位である。失敗しなければあとは成功しかしないのだ。

[教訓]
〇成功者は原理原則を重んじる。地に足の着いたビジネスを心がける。そして歴史から学ぶ。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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