「数式というものは・・・何千年たとうが、何千光年はなれた異星人にだろうが・・・変えることのできない絶対の真理なのです。言い換えるならば、それは神の声・・・我々数学者の仕事は、その数式がゆるぎない神の本当の声なのかを調べる事。私の経験から、正しい数式はどれも、実に美しい・・・美しくない数式にはどこかに欠陥があり、それで作った暗号も、必ず欠陥が生じます!」
(ストーリー)
アメリカのNSAがヘリから降下し、急いで救出活動をするなど、FBIの領域を侵していた。クリントン大統領と、NSAのフリーマン、そしてFBI長官のボブが話をしており、FBIはあるテロリストを一人一人尾行するわけにはいかない、といい、NSAは、我々のシステムでは犯罪歴のある者の声紋があれば、彼らが通信機器を使った時点で、瞬時に対応し、しかるべき対応ができるという。そしてNSAがゴルゴへの依頼者を先に消すことで、ゴルゴの仕事をなくしていた。
さて、マサチューセッツ工科大学に数学の天才がいて、それは日本人の佐久教授であった。佐久の講演では、NSAでも解読困難な暗号を誰にでも簡単に作れる数式を発表していた。この講演に、ロシア、MI6、そしてゴルゴまで来ていた。
日本政府から佐久は呼ばれ、暗号が完成したらどうするのかを聞かれた。インターネットによって、既に情報はNSAから逃れられなくなり、彼らは世界各国の個人や企業のでーあを自由に検閲し、個人情報さえも自由に変更できる。暗号の独占が許されれば、社会は自由な発想を阻害され、動脈硬化を起こし、亡びる。自分は数学者としてそれを見逃すことはできないと言った。
佐久の下にゴルゴが訪れた。NSAは佐久の暗号開発を妨害しようとしていた。佐久はある貨物列車で暗号開発を急いでいた。そしてその貨物列車にNSAが攻撃してくる。さらにNSAは戦術核まで使用して佐久の暗号開発を壊滅させようとしてきた。戦術核の使用後、NSAは盗聴に失敗。その後、ネット上に佐久の暗号がばらまかれた。
ゴルゴの仕事の邪魔をしたNSAのフリーマンはゴルゴに射殺された。
(解説)
「最終暗号」の一幕である。フリーマンの暗号に対する考え方である。数式とはある真理である。それを神と呼ぶ人もいる。そして正しい数式は美しく、そうでない数式は欠陥が生じる。
これはビジネスモデルにも言える。お金を稼げるモデルは非常にきれいである。もし、お金が稼げないビジネスモデルだとすれば、それには欠陥があり、欠陥があればまるで美しくない。その美とは、客観的な美であって、多くの人が美しいと考えるものだ。成功と美とは親和性が高い。まずは美を求めよ。それが成功に近づく。
[教訓]
〇美しいビジネスモデルは成功につながる。
〇儲かるビジネスモデルはロジカルである。